貴方との約束を破ります[沖田総司]

20一時の夢 ページ22

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終わってしまう



どうする？


どうする？



総司「ごめん、千鶴ちゃん･･･



A！走って」



僕はAの手を握って

観覧車を出たあと走った



千鶴「あれ？え！総司さん！？」


土方「！あの馬鹿！」


･･･


平助「な！？ちょ、総司！！」


斉藤「･･･はぁ」

山崎「はぁ」



･･･



千鶴「どこいっちゃったんでしょうか」

土方「あの馬鹿･･･何考えてやがる」

平助「なんなんだよ」

斉藤「今日だけは許して欲しい･･･そうだ」

山崎「沖田くんからの連絡ですか？」

斉藤「ああ、全部今日で終わらせるから
今日だけは許して欲しい
千鶴ちゃんにも悪いし
平助にも悪いとは思ってる
けど、前世の自分にけじめをつけたい
との事だ」


土方「そんなんで諦められるもんじゃねぇぞ、総司」

千鶴「総司さん･･･」

平助「そんなことしたらあいつに期待持たせるたけじゃねえかよ！」

山崎「･･･」



･･･



総司「はぁ･･･はぁ･･･」


貴「はぁ･･･はぁ･･･」


総司「ごめん、急に」


貴「うん」


総司「やっぱり･･･けじめつけたくて」


貴「･･･」


総司「今日だけはあの時の僕らで居たい･･･これで最後だから」


貴「さ･･･いご･･･」


総司「前世の記憶が流れる度に
前世の僕から君を想う気持ちが流れてきて

こんな気持ち持ったまま千鶴ちゃんと付き合うのは失礼でしょ？」


貴「･･･最後でもいっか･･･また貴方に愛されるなら･･･」


総司「･･･」


貴「総ちゃん」


総司「A」


僕達は噛み締めるようにお互いを抱きしめた


貴「お天気いい日はいつも一緒にお昼寝したよね？」


総司「僕が寝てる横でAが寝ちゃうだけでしょ？」


貴「だってぽかぽかしてて心地いいんだもん」


総司「結婚式したよね」


貴「小さいけどしたね」


総司「楽しかった」


貴「うん」


私達は帰り道を手を繋いで帰った


総司「置いてってごめん」


貴「仕方ないよ、死病って呼ばれてた病気で
羅刹だってなって･･･戦ったんだから」


総司「あの時代は戦いばかりだった」


貴「また、手を繋いで歩ける日が来るなんて
信じてて良かった･･･
これが一時の夢でも･･･」


総司「A･･･」


貴「これが、恋人･･･ごっこだとしても
私･･･すごい嬉しい」


総司「･･･」

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