離れない光【アンナチュラル】 (ページ40)

今日:5 hit、昨日:51 hit、合計:225,686 hit

40 ページ40

中堂系side

『それでご遺体はどこに』

「まだ生きてる」

コイツは金のためならなんだってやる信頼できる男だ

そう確信し、金魚探しに協力させ始めたのはいつだっただろうか

一昨日、宍戸を葬ることに失敗し、夕希子の遺体をアメリカから持ってくる話が進んでいる頃、電話がかかってきた

計画が失敗したことを告げると、分かっていたはずであるのにわざとらしくがっかりして見せる道化っぷり、

だがすぐに

『･･･でも、そうですねぇ

お金は頂かなくて結構ですので、

まずウチの北瀬を返していただきたいですね』

木林のその一言に驚いた

「･･･、そこまで執着するほど、あいつがいいか？」

『ええ、勿論です

私は彼女が可愛くて仕方がない

彼女のためなら、協力して差し上げますよ』

「･･･クソ馬鹿馬鹿しい、理解出来ん

お前がああやって甘やかすから、アイツは飛び出すんだよ」

『今度は逃しませんよ』

にこやかに即答する声に、思わず笑った