離れない光【アンナチュラル】 (ページ39)

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「･･･なんで、ここに、」

「中堂さんに教えていただきました

･･･、

おかげで鞄の中に詰め込んでもらうはずだったものはチャラになりました」

ですが、

ここまできたら、協力します

その一言、

思わず視界が滲む

「先輩･･･、」

「あと、勿論ですが、

全て終わったら戻ってくるように

葬儀屋の仕事は復帰してもこのままでも、どちらでも構いませんので」

分かりましたね？

「帰っても、いいんですか？」

「なにを言っているんですか

いいに決まっているでしょう

･･･ずっと養ってあげますよ」

言いながら携帯を渡された

最後の一言が恐ろしい

『中堂だ、』

中堂さんにまずいわなければならない

息をゆっくり吐き、声を出す

「中堂さ、ごめんなさ『何を謝ることがある。夕希子がそんなことを望んでると思うか

お前が殺されていたとしても、俺は同じように悲しい』」

中堂さんに連れていってもらった定食屋で、彼女と話したことを思い出す

優しくて、面白くて、いい匂いがして、綺麗で

母のような人だった

『いいか？よく聞け

さっき急に決まったことなんだが、

A、お前には少し海外、アメリカに飛んでもらう』

「はい？」

『そこでウチの所長と一緒に夕希子の遺体を受け取る手続きをして、帰ってこい』

「え、意味が分からな『詳しいことは木林に聞け、今から忙しくなる

お前を交渉に使う他無かった

すまん』」

切るぞ

無機質な機械音

「まだ手立てはあるということですよ

行きましょうか」

交渉材料、呟く私の肩に、先輩の手が乗った