離れない光【アンナチュラル】 (ページ4)

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と、

「おい、お前、なんでウチにいるんだ」

中堂さんが扉にもたれ掛かっていた

「あら、中堂さん」

微笑みを崩さぬまま、静かな語り口で返事を告げる

「お久しぶりです」

対して、中堂さんはにこりともせずに、それどころか顔を顰める

「クソが、木林が言うから来てみれば･･･」

ここまでの、まるで苦虫を噛み潰したような表情は、初めて見る

「私も、先輩に言われてここへ来たものですから」

今度は鋭い舌打ちが響いた

「･･･今日もあまり、ご機嫌が宜しくないようですねー」

中堂の隣に立った彼女は、そのまま来た道を引き返していこうとする

「待て、」

「なぜお前が葬儀社にいる？」

彼女は立ち止まった。

「さぁ？」

チラリと右手首の時計を確認する様子を見せ、猫毛を思わせる柔らかそうな髪を靡かせ、振り返った

「先輩ったら、練習だからって私を1人で解剖室まで行かせたんです

研究室までなら、慣れたものですけど･･･

あの人、お話からすると研究室にお邪魔してたんですねえ

･･･私がここにいて、何か問題でも？」

元に戻したのか、レンズで見えなくなった瞳

だが口元は弧を描いている

それが妙に気味悪かった

「お前･･････」

僕は、

それから暫く見つめ合う2人に

息が詰まることになる