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父が出ていってすぐ、中堂さんの怒鳴り声が響いた





「おい北瀬、なにをサボってんだ!!




まだ運び終わってないだろうが!!」




彼女の肩が跳ね上がった




「はい、今行きます!」




ほっとしたような表情で、中堂さんに駆け寄る北瀬









「ミコト、あんた大丈夫?」




「なに、なんなの、なんの大丈夫?」




ミコトさんを意味深に小突くお母さん





「あの子に全部男の人持っていかれてるじゃないのー」




「あの子って、北瀬ちゃんで、


男の人って、まさか中堂さん?



いやいやいや、別に私には関係ないし




あの二人は昔から知り合いらしいよ?」




変なこと言わないで、




そう小突き返すミコトさんに呟かれた言葉が印象に残っている





「でも、あれは秘密を共有する男女の雰囲気よー・・・」




「なにいってんの、本当


ウケるんだけどー」








秘密





その言葉がやけに、耳朶に残った

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作者名:抹茶金時 | 作成日時:2018年2月3日 12時

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