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足音を消して机にフィルムを取りに行くが、目が合った





「あら、久部さん、こんにちは」



ばつが悪そうに一歩下がる彼女




「あの、神倉さん、ご無理を言って申し訳ありませんでした


また今度でかまいませんので・・・」




食い入るようにパソコンに見入っていた神倉さんは、ホッとしたように顔を上げた




「ああ、そうですか・・・良かった


パソコンの使い方がよく分からなくてね・・・



・・・



あ、そうだ、Aちゃん、良かったらこれどうぞ



もらいものなんですが、



"幸せの蜂蜜ケーキ"」




何故か三澄さんのお母様にもらったケーキを北瀬さんへ手渡した




「・・・これは、どうもありがとうございます」






ニコニコと笑う北瀬さんは、もう元通りに微笑んでいる

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作者名:抹茶金時 | 作成日時:2018年2月3日 12時

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