乾青宗は妹を取られたくなくて必死な様子です【1】

お花見 ページ8

佐野達はAの居る元へ一直線に向かうも、人が多くなかなか進むことが出来ない。


そして奇跡的に千冬が人混みを抜ける事ができ、Aを見つけるが、そこにはAに話し掛けている男2人が居た。


松(手ぇ出した奴は即刻埋めろ、だったよな…)

そう思いながら近寄ると1人の男がAの頭に手を伸ばす。慌てて腕を掴み、その男を睨む。



松「誰のモノに手ぇ出そうとしてんだよ」

青「…なんだこのクソガキ、喧嘩売ってるなら買うぞ」


千冬と青宗がまさに一触即発状態の時、遅れて来た佐野達が千冬を見て顔を真っ青にする。



場「待て千冬！今すぐその手を離せ！」

松「何言ってるんですか場地さん！コイツ今Aさんの頭を触ろうとしたんすよ！」

佐「いいから手を離せ千冬！その人はAのお兄さんだ！！」



松「…え？Aさんのお兄さん…？」

(確かにAさんと同じ顔…)



『ちょっとお兄ちゃん！私の友達にクソガキだなんてひどい！』


青「ごめんA、そんなに怒らないで…」


松(お兄ちゃん！？)


その瞬間地面に頭が埋まるくらいの勢いで土下座する千冬



松「すみません！俺、お兄さんだなんて知らなくて…本当にすみません！」

(どうしよう…俺だけならまだしも、場地さん達の印象まで悪くしちまった…)



『千冬頭を上げて！千冬は知らなかったんだもん、悪くないよ。ほら早く立って…』


千冬の腕を持ち上げ無理やり立たせるA。




佐「すみません、今後はこの様な事がないよう気を付けるんで…」


九「後輩の指導が足りないんじゃないの？」


『一くん…？』

更に追い討ちをかけようとする九井を軽く睨むA。

九「ごめんってAちゃん。冗談だよ冗談！」




『はぁ…取り敢えず少し注目浴びちゃったから一旦戻ろっか。お兄ちゃんと一くんも着いてきて』




こうしてA達はエマ達の元へ戻ることになった。

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