似た者同士 ページ17
その日の夜
九井家のインターホンが鳴る。
九(誰だよこんな時間に…)
気だるそうに玄関に向かい扉を開ける九井。
するとそこには今にも泣きそうな青宗が。
九「イヌピー！？こんな時間にどうしたんだよ」
青「ココ…俺もう生きていけない…」
九「…Aちゃん絡みか？とにかく家の中に入れよ」
察しのいい九井は青宗がこうなるのは大抵Aに関することだと分かっていたので、すぐに家の中に入れる。
ーーーー
九「そうか、そんな事があったのか…」
青「俺、本当は口出すつもりなかったんだ。だけどAが危ない事に巻き込まれるのだけは避けたくて、強い口調で言ってしまった…」
九「イヌピーの言いたい事は分かるよ。Aちゃんを想っての言動だったんだろ。俺が同じ立場でもそうしていたと思う」
目に涙を浮かべて話す青宗をなんとか励まそうとする九井。
青「でもA、俺の事嫌いになっただろうな…面倒くさいお兄ちゃんだと思ってるだろうな。実際家に帰ってからなんかよそよそしいし」
九「Aちゃんがイヌピーの事を嫌いになるなんて絶対ないよ。ただ今はお互い素直になれないだけで、イヌピーから素直な気持ちを伝えてみればきっと大丈夫」
青「…分かった、そうしてみる。…こんな時間に来て悪かったな」
九「気にすんなよ、俺だって2人の喧嘩してるの嫌なんだ。早く仲直りしろよ」
こうして九井に励ましてもらった青宗は自分の家へと帰って行った。
九(それにしてもあの2人が喧嘩だなんて珍しいな…)
ーーーー
次の日の朝
九井家のインターホンが鳴る。
九(誰だよ…こんな朝早くに…)
眠そうに玄関に向かい扉を開ける九井。
するとそこには気まづそうな顔をしたAが。
『おはよう、一くん。こんな時間に来てごめんね。少し聞いて欲しい話があって…』
九「おはようAちゃん。俺で良ければいくらでも話を聞くよ。…ほら、早く家の中においで」
Aの手をそっと掴み家の中に入れる九井。
そんな九井にAは小さな声でごめんね、と言う。
九「気にしないで、Aちゃんの話とか頼みなら俺いくらでも聞くから」
Aの目線までかがみ、微笑む九井。
そしてAが少しでも落ち着いて話せるように紅茶を準備し始めた。
九井は青宗に対しても十分甘いが、Aに対しては桁違いに甘かった。
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まう(プロフ) - コメント失礼します！ 間違ってたらすいません！なんですが、吉澤諒のイメージってもしかして吉沢亮さんですか？ あと、見てて面白くて大好きです！ 更新頑張ってください！ (2022年11月29日 1時) (
レス) id: a35fae8dfa (このIDを非表示/違反報告)
ふるぽて(プロフ) - 生卵さん» 生卵さんコメントありがとうございます！ イヌピーは妹がいたら重度のシスコンであれ…!!という作者の願いでこのような形になりました(笑) これからもそのように言って頂けるように頑張りますね٩( ¨̮ )۶ (2022年2月10日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
生卵 - うお、、、重度のシスコンだ、、、 面白いですね!! (2022年2月6日 15時) (レス) @page46 id: 15515428c9 (このIDを非表示/違反報告)
ふるぽて(プロフ) - 渚さん» 渚さんコメントありがとうございます！ そうなんですよ、夢主ちゃんの天然たらしぶりが炸裂しています…振り回されてる周りの反応が面白いですよね^^ (2021年12月5日 19時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
ふるぽて(プロフ) - 橋に生息する桃さん» 橋に生息する桃さんコメントありがとうございます！ お兄ちゃんしてるイヌピー可愛いですよね〜!!だいぶキャラ崩壊していますが…(汗) こちらこそ読んで頂きありがとうございます!! (2021年12月5日 19時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふるぽて | 作成日時：2021年11月29日 19時
