乾青宗は妹を取られたくなくて必死な様子です【1】

初めまして ページ31

それからの日々、Aは受験生のため夏期講習に参加していた。



しかし今日は講習がお休みなので久しぶり佐野達に会いに行く。


《たしか今日はいつもの神社にいるって言ってたな…》

日差しが照りつける中神社の階段を登り切ると、そこにはいつものメンバー…と見知らぬ男の子1人と女の子1人。



佐「…！！A！！」

Aに気付くとすぐに走り出し、抱き着く佐野。


エ「駄目！マイキー！エマのAちゃんだもん」

その後ろから走ってきて抱き着いてくるエマ。


そして遠くからAだー！と嬉しそうに手を振るみんな。



『みんな久しぶりー！！あと、佐野兄妹は相変わらずだなぁ』

『…それよりさ！あの子達誰？初めて見たんだけど…』




佐「ん？あぁ、新しくダチになったタケミっちとその彼女(ヨメ)のヒナちゃん」

『そうなの！私にも紹介してよ』

Aがそう言うと、いいよーとさりげなく手を繋いで歩き、武道達の前に連れて行く佐野。







武道達は突然現れた目の前の美少女に驚き、固まっている。


『初めまして、乾Aです』

Aが笑顔で自己紹介すると、はっと我に返って慌てる武道とその隣で微笑む日向。


花「はっ、初めまして…花垣武道です…」
(なんだこの子…めちゃくちゃ可愛いし、東卍メンバーががすごいデレデレだ…)

日「初めまして、橘日向です」
(こんな可愛い子初めて見たなぁ…)



Aを見て明らかにそわそわしている武道を見た他の人たちは


羽「おいタケミっち。なにジロジロ見てんだよ。言っとくけど俺のだから」

パ「え、そうだったの？」

三「違ぇよバカ。勝手に一虎が言ってるだけだ」

場「俺より馬鹿だ…」

ぺ「パーちんの脳みそは空っぽだからな！！」

松「それ庇ってないっすよね…」

エ「みんなうるさいなぁ〜Aちゃんはエマの！って何回言えば分かるわけ…」





ごちゃごちゃと騒ぎ出す人達を放っておいて、ヒナの隣に座るA。


『賑やかでしょ〜』


にこにこと楽しそうにみんなを見つめるAの横顔を見て、同性なのに不覚にもドキッとしてしまうヒナ。

しかし心の中では、みんなあなたの取り合いをしてるんだよとツッコミを入れる。





『…あ！そういえばメアド交換しよ！私、ヒナちゃんと友達になりたいなぁ』

少し照れながら話すAに日向は可愛いなぁと思いながら、もちろん！と返事をする。

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