乾青宗は妹を取られたくなくて必死な様子です【1】

海の家~ホール~ ページ27

〜ホールの4人とレジの九井〜



事態が大事になり、やっと駆けつけたスタッフ。

「ちょっと！何してるの君達！」

羽「何してるのって罰を与えようとしてんだよ」

「何訳の分からない事言ってるんだい！早く謝りなさい！」


羽「あﾞ？なんだてめぇ」

佐「悪いのは向こうなのに俺達に謝れっていうのか？」

青「全員まとめて表出ろ」





スタッフの言う事にブチ切れそうになる3人だが…


『お兄ちゃん、万次郎、一虎。いいから一緒に謝ろう』

『大変申し訳ございませんでした…』



男達の前に出て頭を下げて謝るA。



青「A……ちっ、すみませんでした」

佐「すいません…した」

羽「さぁせんした」



男達は3人の気持ちの籠ってない謝罪に何か言いたげだったが、人集りが出来てしまったのでこれ以上悪目立ちする訳にもいかず、黙って出て行こうとする。





九「おっと、お客様。お会計がまだだと思われますが…」

そんな男達に笑顔で近付く九井。


「あんな事されたのに金はしっかり払えってか？」
「いい加減にしろよ！」


1人の男が声を荒らげるも笑顔で続ける。


九「左様ですか。じゃあ代金は頂かないのでこちらの写真は自由に使っていいですよね？」

控えめに見せられた九井の手にはAに服を拭かせるのを強要する男の写真。



「…！？いつの間にこんな写真…」

九「もう一度お聞きしますが、お支払いの方は…？」

「します…。全額払います…」



被害に遭ったから払わなくていい、と無銭飲食しようとする男からしっかり全額貰った九井だった。

海の家→←海の家~ホール~

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す