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翔side




お嬢と挨拶回りを済ませ、やっと家に帰ってきた。


一条が保有する高級マンションの最上階。
ここにお嬢と聡さんと自分の3人で住んでる。
聡さんの意向で住み込みの家政婦は雇っていない。

聡さんはまだ帰ってきていないのか…。


なんか…今日は色々あって疲れたな…
絶対疲労の一番の原因はあいつらだな
くそっ、もう二度とあんな失敗はしない。

お嬢を反社など危険なものに関わらせてはいけない。

何が何でも守り抜かなくては…



そんな事を考えながら手早く入浴の準備を済ませ、お嬢を呼びに部屋に向かう。

「お嬢、お風呂の準備が出来ましたよ」


とドア越しに声を掛けると、まだドレスを着たままのお嬢が出てきた。


「翔助けて〜、ドレスの後ろのチャック下ろそうとしたら上手くいかなくて、そしたら今度は髪が絡まっちゃって…」


そう言いながら自分で髪の毛を持ちながら無防備な背中を向けてくる。

…………分かりました、と言い
絡まった髪の毛を丁寧に優しく外す。
綺麗なうなじが視界に入り、変に緊張してしまう。

なんとか終わらせると、

ついでにチャックも!なんて言うから、一瞬固まってしまう。

そしてまた緊張しながらチャックを下ろすと、ありがとう!助かった!と笑って、お風呂に向かうお嬢。



…………はぁ…本当にこの人は俺の事何とも思っていないんだな。意識しているのは自分だけかぁ……

いくら頼むのが俺しかいないとはいえ、普通、何の躊躇いもなくこんなことを頼むか…?

三十路近いのに大分拗らせてるなぁ自分…と思いながらテーブルの上に置いてあるお嬢のスマホを手に取る。


パスワードは○○○○…っと。

当たり前のように一発でパスワードを解除する。初めて解除しようとした時はびっくりしたな。まさか俺の誕生日に設定してるとは…勘違いしそうになる……


そしてLINEのトーク画面を開くと予想通り4人の男から新しいメッセージが来ていた。しかしそれを開かず、無言でブロ削する。


……よし、これで大丈夫だろ。
一安心しスマホをテーブルの上に戻すと、


「翔ー!シャンプーがなくなっちゃったー!!」


とお風呂場からお嬢の声が響く…
はっ、昨日詰め替えるのを忘れてた。

「すみません!お嬢!詰め替えるのを忘れてました!」

そう大声で答え、俺は急いでお風呂場へと向かった。

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ふるぽて(プロフ) - きなりんごさん» きなりんごさんコメントありがとうございます!クソデカボイスで好きと叫んで頂けて嬉しいです! 物語は終わってしまいましたが、たまにでいいので読みに来てみてくださいね^^ (2021年11月30日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
ふるぽて(プロフ) - しゅが〜さん» しゅが〜さんコメントありがとうございます!実はLINEの返信を待つシーンが自分の中でも結構お気に入りなんです^^こんな駄作でも素敵だと言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2021年11月30日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
きなりんご - え、スッキいいいいいいい(クソデカボイス) (2021年11月18日 17時) (レス) @page20 id: 0cb8f7fc33 (このIDを非表示/違反報告)
しゅが〜 - めっちゃ好きです! LINEの返信くるの待ってるの可愛い過ぎるし、想像したらめっちゃ笑えますw こんな素敵な作品ありがとうございます! (2021年11月14日 10時) (レス) @page10 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふるぽて | 作成日時:2021年11月11日 20時

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