Another story 8 ページ30
翔side
「まあ、煮るなり焼くなり好きにしろ。ただし相手はいつもの相手じゃなくて表の、それも知名度のある人間だから気を付けろよ。お嬢にも影響してくるからな。
それと、協力しろとか言っといて俺はお嬢の側を離れられないから全部お前達に頼ることになる。すまない…」
九井「気にするな。それより、ここにあるお前が持ってきた物使っていいよな?」
「あぁ、好きに使って構わない。…あとさっきの話、あいつらに話してもいいがちゃんと見張っておけよ。何しでかすか分かんないからな」
明司「悪いがそれは無理だ。俺と九井だけだと手綱を握りきれん。鶴蝶ならまだしも…」
九井「確かにA絡みとなるとあいつらすげぇからな」
……
そして話も終わり部屋を出て3人で歩いてると、ここに来る時はうるさかったあいつらの声が聞こえない。
もしかして出掛けたのか?
そう思ってリビングのドアを開けると、ゲーム画面のテレビの音量は最小になっていて、ソファーの真ん中で眠っているお嬢。そのお嬢を抱えて眠る佐野。そして、その脇でスマホを構えているその他…
なんだこの絵面は。
しかし俺達が戻って来たことに気付いたのか佐野はすぐに目を覚まし、目の前のお嬢をじっと見つめている。
おいおい、なんなんだこの空気…こんなの耐えられない…そう思っていると、今度はお嬢が目を覚ます。
「ん?あれ、ごめん。私寝ちゃってた…。せっかくみんなとゲームしてたのに…」
佐野「気にするな。ちょうど俺も眠たかったから」
灰谷兄「そうだよ〜それにお陰でいいモノ撮れたし」
他の奴らもうんうんと頷く。こいつらお嬢に甘すぎだろ。つーか俺の許可もなく勝手に撮影しやがって。…あとで鶴蝶にでも写真送ってもらうか。
「お嬢、遅くなってすみません。そろそろ帰りましょうか」
まだ眠いのか目を擦りながら歩くお嬢を俺は軽々と抱き抱える。四方八方から突き刺さる視線が痛いが、そんな事にはお構い無しに玄関に向かい、全員に見送られながら俺とお嬢はアジトを出た。
家に着くと九井からメールがきていた。
そこには一言、「家が壊れそうだ」と。
九井のやつ問いただされてあの話したんだな。それで暴れるあいつらのせいで家が壊れそうだ、と。そりゃ当然の反応だな。まだ家を飛び出してないあたり、明司さんが頑張ってるのか?
そんな九井に俺は一言、「しっかり手綱を握っておけよ」と返信した。
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ふるぽて(プロフ) - きなりんごさん» きなりんごさんコメントありがとうございます!クソデカボイスで好きと叫んで頂けて嬉しいです! 物語は終わってしまいましたが、たまにでいいので読みに来てみてくださいね^^ (2021年11月30日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
ふるぽて(プロフ) - しゅが〜さん» しゅが〜さんコメントありがとうございます!実はLINEの返信を待つシーンが自分の中でも結構お気に入りなんです^^こんな駄作でも素敵だと言って頂けて本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2021年11月30日 20時) (レス) id: 82584e8201 (このIDを非表示/違反報告)
きなりんご - え、スッキいいいいいいい(クソデカボイス) (2021年11月18日 17時) (レス) @page20 id: 0cb8f7fc33 (このIDを非表示/違反報告)
しゅが〜 - めっちゃ好きです! LINEの返信くるの待ってるの可愛い過ぎるし、想像したらめっちゃ笑えますw こんな素敵な作品ありがとうございます! (2021年11月14日 10時) (レス) @page10 id: 8796ade977 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふるぽて | 作成日時:2021年11月11日 20時