反社になって再会するとは【東リべ】

Another story 4 ページ26

マイキーside




画面越しに映るAは今日も可愛い。
…けど、どこか元気ないな。仕事忙しいのかな。

心配になって聞いてみると、少し黙ったあとに「友達の話なんだけど、最近ね…」と話し始めた。

これは友達の話なんかじゃなくA自身の話だとすぐに俺達は気付いた。

でも一生懸命に「でね、その友達が…」と話すAが可愛くて何も言わずに黙って聞いている。

話が終わるとすぐに立ち上がってパソコンで何か調べ始める九井。他のやつらは



三途「なんだよそいつ。売れっ子俳優だか何だか知らねェけど、常識あるやつは会議の邪魔してまで会いに行こうしねェよ」

竜胆「それは同意だな。自分勝手過ぎる」

蘭「三途が常識語るなんて…。てかAちゃんのそのお友達ちゃん可愛いの？俺会ってみたいな〜」

鶴蝶「その俳優さん絶対その子のこと好きですよね」

武臣「その子次会った時危なくないか？」

莞爾「その男サツに突き出せよ」


蘭に至っては絶対分かっててやってるな。顔がニヤついている。Aが反応に困ってるじゃねーか。望月に関しては論外だ。



画面の向こうのAは

「うーん、取り敢えず、その友達に信頼してる人がいるからその人とずっと一緒に居てって言ってみるね。みんなに話してスッキリした！ありがとう」

と笑顔になった。やっぱり笑ってる顔が一番似合う。
つか、信頼してる人って翔…の事だよな。なんかそこは釈然としないが、あいつの事だからきっと上手く処理するだろう。

すると「お風呂に呼ばれたからもう行かなくちゃ！みんな今日は本当にありがとう」と言うA。

こっちも各々別れの挨拶をして、通話を切る。





「…九井、誰か分かったか」

みんなで九井を見ていると、

「分かりましたよ首領。その俳優の名前は来栖レオです」
と口角を上げて言う九井。

三途「よーし、まずはちょっと俺が死体(スクラップ)にしてくるわ」

竜胆「おいおい、待てって。それじゃ即終了じゃねぇか」

蘭「竜胆の言う通りだよ三途。Aちゃんの側にはあの付き人くんが居るんだよ？そう簡単に何かされたりはしないって〜」

武臣「つーか、調べてみたらこいつの事務所結構大手じゃねぇか。こういうやつ消すの大変なんだよなー」



みんな結構殺る気らしい。それは勿論俺もだが。

可愛いAにあんな疲れた顔させるなんて絶対許さねぇ…

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