甘すぎ注意【文豪ストレイドッグス】 (ページ8)

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言えない＊中原中也ページ8

Aside

私には、想い人がいる。けど向こうも全然気付いてない様子だし気付こうともしないだろう
好きだって、恥ずかしくて素直に言えるわけない。ましてや本当の人には、

｢Aちゃーん、好きだよ～｣

｢はは、私も好きですよ太宰さん｣

別に好きじゃない人にはこんなに簡単に言えるんだろうか。まぁどうでもいい訳じゃないけど、恋愛感情では好きじゃない。

｢おい、いちゃつくのもいい加減にしろ手前ェら｣

本当は貴方が好きなんですけれどね
密かに好意を寄せた貴方はまた太宰さんにガミガミちょっかいを出していた
そんな姿もきゅんとくる
どんな姿でも愛おしいという意味がわかった気がするんです

｢...何。顔になんか付いてんの？｣

｢うぇ、いや、なんでもないです..｣

うっかり見惚れちゃってました。
でも話しかけてくれたのはすごく嬉しいのです。ごく些細なことですが私にとっては、喜びにすぎない

｢ん、そうか｣

ポンポンと頭を撫でてくれた。いつも通り素敵帽子を被った中也さんに。
その光景を見て、太宰さんがちぇっと呟いていた

｢つまんなーい。Aちゃんてば最初から中也しか見てないなんて、｣

幸い、中也さんの耳には届いてなかったのか何もツッコミを入れなかった。嗚呼、良かった

｢ちゅ、中也さんって...好きな人いるんでスカ、｣

｢はァ、俺？俺ァ...｣

...なんつーか、というところで言葉は途切れた。
ってことは好きな人がいるってことか。私の初恋バイバイだなぁ

｢お前は？｣

｢...
私ですか？｣

うまく言い逃れされた気がする
でも、まずは質問に答えよう。
素直に貴方が好きですよ～、なんて言えたらいいのだけれど生憎私にはそんな勇気はないのですよ。

｢帽子被ってる人ですかね｣

ほっとんど答え言ってる気がするけどね。
それでも彼は、へぇーと呟いて考える素振りをする。ムカつくムカつく！なんで気付かない！

｢中也さんは？私だけ言うとかズルイですよ」

へいへい、という中也さん。呆れた顔して仕方ないなぁとでも云うように、頭を掻いた
そんでもって素敵帽子を私に被せて頭上で云った

｢自分に自信がなくて、しどろもどろしてる奴｣

自惚れてもいいんですか？

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ツンデレにしたかったのになぁ

緒武智は小6さんからのリクエストでした。お気に召しませんでしたらご連絡ください！書き直しますので！