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素直じゃないよね*江戸川乱歩 ページ28

「A、お菓子食べる〜?」

「別にいらない。どうしてもって云うならくれてやってもいー」


「欲しいです、って顔に書いてあるよ。」なんて乱歩が彼女にあっさり云う。
それに対して彼女は顔を赤らめ「馬鹿じゃないの!?」って声を荒らげた。ふふ、と嘲笑う乱歩は彼女に近付いて


「はい、お菓子」


乱歩は彼女の口に無理矢理お菓子を押し込んでやった。話は終わってないと叫ぶ彼女はもぐもぐとそれを頬張ってぷんぷんしている

彼は知らんぷりして新聞の四コマ漫画を読んでいたが
彼女はそれを阻止するべく新聞を奪い取った



「一寸、返してよ」

「私はお菓子なんて欲しくなかったんだけどーー?」


見るからに「美味しいね」と感想を表していた笑顔はお菓子を頬張りながら文句を云う
素直じゃないんだから、と思ってそれを口には出さずに心の中に留めておいた。



「はいはいそうだねー。てことで新聞!返して?」

「はいはいって...まぁいいけどさぁ」


いいんだ、って思いながらせんべいを頬張った
物欲しそうに彼女が乱歩を見つめて、彼が頬張っているそれをじっと見ている
(なんだ、やっぱ欲しかったんじゃん)
そう思って彼女にせんべいを渡した



「だから、いらないって...!」

「僕からのキスも?」

「は?」



乱歩はずいっと近付いてキス寸前まで顔を近付ける。
彼女がぼふっと音がするようにみるみる顔を赤くする。


「い、いらないって」

「満更でもない顔してるけどなぁ...」


ね、どうなのって彼女を誘惑させた。実のところ、彼は彼女をいじめるのが大好きらしい。だからわざと言わせようとしたりするのだ


「もー、そろそろ折れたら?ちゅーしてほしいんでしょ?」

「..そー、だけど!でも、」



言葉が途切れて、唇が重なった。
切れ長で透き通るような目を細めて、彼女の心を仕留めた


---



ふぁふ
テスト期間です。期末です。あーーーやだ
みほやんさんからのリクエストでした!思ってるのと違うと思われましたら気軽に申し付けてください。書き直します!

会社で戯れ*太宰治→←Happy Birthday*太宰治



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マシュマロ君 - よし、好きだ(?) (12月7日 22時) (レス) @page5 id: dadbcbff17 (このIDを非表示/違反報告)
夜乃 - 好きです(突然の告白 (10月23日 22時) (レス) @page32 id: 22ab75ff6b (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - 乱歩ちゃんが可愛すぎる。。。 (2023年3月14日 22時) (レス) @page8 id: a35ce8017e (このIDを非表示/違反報告)
雨色の水滴 - 乱歩さん……イイネ (2023年1月22日 10時) (レス) @page3 id: a4e9a44c2e (このIDを非表示/違反報告)
neko - 乱歩さん、これは一体? (2020年8月20日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無猫 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年4月28日 21時

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