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あくび混じりの1日。
昨日は海に行ってはしゃいだから疲れていたのに、それに加えてみんなからの質問責めにあって結局寝不足なまま今日を迎えた。
「ほら!さくちゃん目覚まして〜」
「っ?!か、辛っ!!」
一口だけガリさんから"あーん"されたカキ氷。
反対の手を見ればタバスコをユラユラさせている。
イチゴ味だと思ったそれはタバスコだったのか。
「いらっしゃいませー」
涙目になりながら、丁度入ってきたお客さんの元に急げば
その子はまぎれもないAちゃん。
『こっちが、龍斗くんの担当だよね?』
「そう!きてくれたの?」
『うん!いちごのカキ氷ひとつ』
ガリさんに、いつもより増し増しで!
と強気で頼めば"わかったよ"と苦笑い
そのカキ氷をAちゃんの元に運ぶ
『ね、龍斗くん。
よかったら、一緒に、花火見に行ってくれませんか?』
これ。と差し出されたチラシ。
日程は数日後の夜で、もちろん答えは
「いく!」
『ほんと?嬉しい!』
"花火大会の次の日に都内に帰っちゃうから"
サラッと言ったこの言葉に
楽しさよりも先に、寂しさがこみ上げる。
お互い向こうに帰ってしまったら
もう会うことはないのかな?
嬉しそうなAちゃんの笑顔をみて、そんなの嫌だ。と心でつぶやく。
『じゃあまた、詳しいことは
メッセージ送るね?』
「うん!ありがと」
厨房に戻れば、なぜかみんなニヤニヤしていて
"なになに?気持ち悪いんだけど"
と反応すれば
「作間、応援してるからな!」
「頑張れよ」
そう言った4人から力強い肩パンを食らえば
全ての決心がついたような、そんな気がした。
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます!!ありがとうございます!!! (7月27日 14時) (レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小5 - こんな素敵なお話ありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです!《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした! (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はいはいこらぼ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年8月13日 22時