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『優斗くん』


あの日から、彼女は毎日ではないけれど
ちょくちょくこの海の家を訪れてくれるようになった


「おはよう!今日はなににする?」
『やっぱり、優斗くんが作ってくれるかき氷かなー?』


ニコニコで意地悪な顔をする彼女は、
俺がかき氷を作ることによって腕を痛めていることを知ったらしくて

心配してくれるのか、と思いきや
その真逆で、彼女はもっと俺にかき氷を作らせてくる

でも、そんな姿さえ可愛くて、
つい山盛りいっぱい作っちゃう俺も俺だけど…


『優斗くん、ちゃんと汗拭いて?』


君が1歩俺に近づいて、
自分が持ってる可愛らしいタオルを俺のおでこにつける

そして優しく撫でると、そのタオルは俺の暑苦しい汗を吸い取ってくれて、風がよく通るようになりだいぶ涼しくなった


「あ、ありがとう、」
『いえいえ』


俺らが普段住んでいる都会のカワイイ子とは違う、
柔らかくて優しくて安心感のある笑顔がそこにはあって。

胸がぎゅっと締め付けられるような、そんな不思議な気持ちになってしまう


『明日ね、花火大会があるんだけどさ、一緒に行かない?』


かき氷をザクザクさせながら、
ポニーテールを少し揺らして首をかしげたAちゃん

ああ、そういえば
さっき作ちゃんが嬉しそうにそんなようなことを言ってたなー

じゃなくて。


「俺、?」
『うん』


待って、今、俺誘われてるの??……うそだ。

状況がいきなり理解できなくなってきた。。
えっと、えっと……


「ごめん」
「その日他の子が抜けちゃうから俺はバイトかな」
『そっかー』


いつもは早めに切り上げるのに
花火大会の日に限って夜までやってる海の家

くっそ。

せっかく彼女が俺を誘ってくれたのに。
作間一生恨んでやる!!と、思うまだまだ子供な俺とは裏腹に

彼女は、


『頑張って!』


と、ガッツポーズをくれるけど。

残念な顔を笑顔の下に隠しているのは、
鈍感な俺でも好きな女の子のことだもん

さすがにわかるよ

だけど、
バイトは休めるわけないし
なにか代わりに出来ること…。

あ、そうだ!


「その日さ、ふたりで手持ち花火しよ!」


7→←5



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設定タグ:HiHiJets , 橋本涼井上瑞稀高橋優斗 , 猪狩蒼弥作間龍斗   
作品ジャンル:恋愛
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦‍♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます!!ありがとうございます!!! (7月27日 14時) (レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小5 - こんな素敵なお話ありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです!《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした! (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はいはいこらぼ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...  
作成日時:2019年8月13日 22時

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