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『いいの？』
「いいよいいよ、俺が削ったのでよければ」
だけど、
ほら。かき氷を作るってだけで、君はこんなにも目を輝かせてくれるから
俺だってつい笑顔になってしまう
でもこんなセリフなんて
アイツらには絶対言わないから
どこからか、一緒にバイトへ来た奴らの
どうしようもないニヤニヤを感じるけど、
彼女がいるから、今はそんなの全て無視だ
『ありがとう！』
俺は、君のその言葉に
さっきの疲れなんかどっか吹っ飛んでって
猛スピードで大きめな、6個目のかき氷を作った
腕は……多少痛いけど。
「シロップ何にする？」
『いちご！』
「はーい」
そして
さっきまで作っていたのとは全然違う、
わざわざ途中でシロップを1度かけて
その上にまた氷を削りシロップをかけるという
俺にとって、丁寧 オブ 丁寧なかき氷が出来上がった
「はい、どーぞ」
『わ！美味しそうー！』
椅子にちょこんっと座る君の前に
その努力の証とも言える傑作のかき氷を出す
そしたら、彼女は
長くて綺麗なその髪を器用に括りあげた。
『いただきます』
と、ちゃんと手を合わせるAちゃんは、
うなじをチラチラとこっちに見せながら
幸せそうに、美味しそうに、かき氷を頬張った
そんな彼女を見れて俺も幸せ…と思ってたら
瑞稀くんにバシッと背中を叩かれて
アイコンタクトで ちゃんとしろ と怒られてしまったけど
ほんと幸せすぎて
毎日…いや、ずっと見ていられるよ、。
『優斗くんも1口いる？』
見とれすぎてぼーっとしてしまっていると
気がつけば氷が掬われているそのスプーンを差し出されていて。
「じゃ、じゃあ貰おうかな、」
否定する勇気もなくて
俺は場に流されるがままに、彼女からあーんをもらった
『美味しい？』
「うん、美味しいよ」
……嘘。
正直、味わかんねぇ、。
だって、あーんなんてされたら
舌まで意識通らなくなって、
ただえさえ不器用な俺に、
心拍数を上げさせながらも味を問うなんて
あまりにも無理ゲーすぎる
『ね！美味しい！』
・
恋をするとモノクロだった世界が
一気に色付くって聞いたことがあった
その話が本当なら
それは、まさに今 この瞬間だと思う
・
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます！！ありがとうございます！！！ (7月27日 14時) (
レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小５ - こんな素敵なお話ありがとうございました！ (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです！《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした！ (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はいはいこらぼ
x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年8月13日 22時
