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砂浜でずっと走り続けるのはキツくて、疲れてふらふらと歩いてると綺麗なお姉さんたちに捕まった。
「お兄さん一人?」
「え、いや……、」
「えっ!めっちゃかっこいいじゃん!私たちと遊ばない?」
正直ね、好みはこういう茶髪で綺麗なお姉さんお姉さんなんだけど、
「……一人じゃありません!彼女、にしたい子、がいるんで」
「そう、残念」
じゃ!いい人見つかるといいですね!と余計なお世話とも言える発言を残して再びAちゃんを探す。
「あ、れ、?」
視線の先に入る、絡まれている女の子。
……Aちゃんだ、しかも眼鏡無しバージョン。
「ね、彼氏いないならいいじゃん!」
『やめてください!』
タイミングよく現れた俺はAちゃんのヒーローになれる?
かっこよく、とは言えないけれど、ずいっと男とAちゃんの間に割り込んで。
「……俺の彼女、になる予定なんで他当たってください」
『涼くん!』
ぎゅっと俺の背中に抱きつくAちゃん。
し、しあわせ!……じゃなくて、じゃあ行きますんで、と今度は離れないようにしっかり手を握った。
「怖い思いさせてごめんね?」
『……ありがと』
「ううん、俺が悪いんだよ、手放しちゃったから。で、眼鏡は?」
『さっき落としちゃって、拾おうと思ったら涼くんがいなかったの』
それは全面的に俺が悪い!ごめん!と何回も謝り倒すと、もう大丈夫だよ?凉くんが助けてくれたもん、とふにゃりと笑った。
……ぐ、くそう、可愛い。
「って、うわあ!!」
『え?何?どうしたの?』
さらっと言っちゃったけど、さっき、Aちゃんのこと、
「俺の彼女、になる予定……」
『そこまで言えば帰ってくれそうだもんね、涼くん頭い……、っ?!』
ぐるりと体の向きを変えて、Aちゃんの真正面に立つ。
今がチャンスだよね?今しかないよね?
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます!!ありがとうございます!!! (7月27日 14時) (レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小5 - こんな素敵なお話ありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです!《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした! (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はいはいこらぼ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年8月13日 22時