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「待ってください、!」
『はい…?』
しまった。
勢いで走ってきてしまったけど何も口実がない。
「……名前、なんて言うんですか?」
あああ!アホっぽいことしか聞けない!
『あ、えっと、A…です』
「Aさん……綺麗な名前ですね、」
『ありがとうございます、?お兄さんは…?』
「井上瑞稀、っていいます、!」
『瑞稀…くんは大学生?』
「一応まだ高校生で…」
『そうなんだ!大人っぽいからてっきり…』
Aさんの見た目によらないコミュ力のおかげでなんとか話が続いている。
それでもまた、気まずい沈黙が流れて。
「…っと、Aさんは明日もこの海にいらっしゃるんですか?」
『明日も来ます!素敵な海だし、素敵な店員さんだったから…』
ほんのり頬を染めてそんなこと言うから、俺の心臓はバクバクが止まらなくて。
『でも明後日には帰らなきゃいけないんです』
「そうなんですか…!」
『明日またお店来ますね、』
「お待ちしております」
水着姿ではなく、白いスカートをひらひらと舞わせて帰っていく。
その姿は「綺麗」以外では表せなくて。
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「みずっくん!ぼーっとしてると負けっぞ!」
優斗の言葉通りバンバン枕を投げつけられる。
「くっそ!」
「やめっ!うおっ!みずっくんこわぁぁ」
「瑞稀が優斗狙いだってー」
「みんなで優斗狙おうぜ!」
「ん、」
「おーい、うぐっ!みずっく、やめ!どこいくの?っやめろって!笑」
「トイレ」
みんなが優斗を狙っていく中、トイレに立ち上がる。
別にトイレに行きたいわけじゃないけど、なんだか1人になりたかった。
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みーま(プロフ) - 最後においシャンの歌詞でてきてやられました……🤦♀️作ちゃんの良さめちゃくちゃ詰まってます!!ありがとうございます!!! (7月27日 14時) (レス) @page41 id: e266a86186 (このIDを非表示/違反報告)
hiレベルな小5 - こんな素敵なお話ありがとうございました! (2020年2月17日 18時) (レス) id: 62d5677c5a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっきー(プロフ) - ハヤテさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!^ - ^ (2019年8月26日 2時) (レス) id: c0a7664ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 面白かったです!《*≧∀≦》私の暇な夏休みにぴったりなお話でした! (2019年8月22日 19時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はいはいこらぼ x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年8月13日 22時