君と僕だけの国

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……だから、！









今まで素直な子供になれなかった分








父さんから引き継いだ、
王の仕事も一生懸命こなしているつもりだし



母さんに昔言われた決まり事も
全部忠実に守っている












この婚約の話だって……。












無駄に出てきそうな、

俺らしくない涙を静かに拭い取り





無言で、爺やからジャケットを受け取った









蒼弥「そいつは、どんな人だ、」



爺や「お優しくて、とても美しい御方でした」







と。


幸せそうに笑う爺やは

俺よりも先にソイツと会っているようで。









以前、この話を爺やにされた時に

一応写真を見せられたけど






絶対嫌だ！って拒否ったから

俺、相手の顔知らねぇんだよな









でもまぁ、




今見たって

扉を開けてから見たって





別に、彼女の顔は変わらないし。









……はぁ。行くか…







俺が部屋の前に立つと








爺やがコンコンっとドアをノックして


爺や「A様、蒼弥様がいらっしゃいました」


と声をかける









そしたら、

「はーい」と可愛らしい声が聞こえて





ガチャっと、その大きなドアが開かれた









そこには……



「はじめまして」



緑色の鮮やかなワンピースを着こなす彼女の姿









そんな君に思わず、


一気に胸がドキドキと早くなるのを感じた









「一葉 Aと申します」



蒼弥「猪狩蒼弥、です」








、、、、、。






俺は、こんなにもチョロいのか。。。









自分の単純さに

思わず、呆れてしまいそうなぐらい







一瞬にして、君の魅力に惚れ込む









それはまさに……一目惚れ、だった








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