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蒼弥「俺は、絶対に嫌だからな!」
爺や「そう仰らずに!
さ、ジャケットをお召になって…」
蒼弥「なんで中学生の俺が婚約なんかしなきゃいけねぇんだよ!」
全力で走り回る俺と、
ジャケット片手に追いかける、無駄に足の早い爺や
でも、俺のその声に
爺やは足を止めて
ゴホンっと、突然真剣な表情を見せた
爺や「…亡くなったお父様とお母様が、
まだおぼっちゃまが生まれて間もないときから」
爺や「大切なおぼっちゃまの婚約者を、将来必ず幸せに暮らせるようにとお決めになられていたんですよ」
父さんと、母さん……かぁ、
まだ数年前の新しい記憶。、
隣国での会食のため
「すぐ帰ってくるからね」なんていう
普段通りの母さんの言葉を
下手に性格の曲がっていた適当に流して
ふたりが城を出るのを
手だけ振って見送った
そのあとは、
いつもの様にひとりで本を読んでいたんだ
でも……。
“動かなくなってしまった”、
母さんと父さんが帰ってくる頃には
涙も全部出て、悔しさも全部吐き出して
空っぽになってしまって、
いざ本人達のを目の前にすると
父さんと母さんに
俺は、なにかしてあげられたのかな……
そんな気持ちになって。
なんにも言えず、
ただただ見つめることしか出来なかったんだ
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あんず(プロフ) - 六ノ神さん» お返事が遅れました……!ありがとうございます!!大好きだなんて、本当に光栄すぎます、ありがとうございます!!こちらこそ!これからもよろしくお願い致します!!! (2019年10月2日 21時) (レス) id: c8152cd10b (このIDを非表示/違反報告)
六ノ神(プロフ) - あの、まじでこの物語好きすぎて、あんずさんがいつも作る作品ホントに大好きです!めっちゃはらはらしたし、無事に幸せになってくれてホントに最高でした!これからも頑張ってください! (2019年8月27日 21時) (レス) id: b1e03a8962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんず | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年6月16日 20時