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side:Shuta
秀「おい、着いたぞ!起きろ!歩け!」
ほぼ寝た状態で足だけ本能的に動かしているのか
こんな気が抜けたこいつは珍しい
清水が握ってるカードキー差し込んで
案外広い部屋の奥にあるベッドに清水をそっと寝かせる
すると安心しきったように眠りに落ちた
.
秀「おい、風呂入ってから寝ろよ」
頬をぺちっと叩いても起きる気配は無くて
仕方なくこいつのマネージャーに電話をかけた
『末吉さん?どうかされました?』
秀「清水さんが部屋に着いた途端寝てしまって...風呂まだなんで世話してやってください」
『ご迷惑お掛けしてすみません...ありがとうございます!』
何で俺、こいつのためにこんなやってんだろって
用は済んだし早く部屋を出ようとして
ドアの前で振り返るとやっぱり寝てる清水
秀「...ゆっくり休めよ」
そして隣の自分の部屋を開けてとりあえずシャワーを浴びる
.
関わりたくなかったのに
どうしても関わってしまうのが運命なのか
あんなにAのことが好きだったのに
どうしてこんなことになっちまったんだ
.
俺があいつと出会ったのは
もうずいぶん昔の話だ
.
もう6年くらい前
俺はよくクラブに出向いてた
AAAというグループでは出来ることが限られていて
満足できなかった俺はそこでパフォーマンスをしていた
『今日も最高だったね』
秀「おぉ!ありがとな」
このクラブの店長は芸能界とも繋がっていて
この店でならと事務所からも許可が出た
『紹介したい子いるから会ってあげてよ』
『おーい、A!』
そう呼ばれて人混みの中から
こっちに向かってきたのは小柄な女の子
大きな瞳とさわやかな短い髪
無邪気な笑顔が印象に残る
どこかで見たことがある気がする
『この子、女優の卵ちゃん』
「初めまして、清水Aです」
.
秀「...あ!今、ドラマ出てるっしょ!」
「はい!気づいて頂けるなんて...」
秀「演技上手いよな〜」
「ありがとうございます...嬉しいです」
女特有の媚びるような感じはなく
本心で嬉しそうに笑うから何となく好印象だった
.
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夜(プロフ) - この小説めっちゃ良いですね!続き気になりすぎて何回も読んでました!!更新待ってますね! (2020年8月18日 18時) (レス) id: e7c0e396af (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ - めっちゃ続き気になります!!更新頑張ってください。 (2018年1月8日 23時) (レス) id: 89d14176a9 (このIDを非表示/違反報告)
まやまや - とうとうしんちゃんストーリー展開が始まりましたね。今後の主人公ちゃんの展開と他のメンバーの展開が気になります (2018年1月8日 22時) (レス) id: 452fc965d0 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 思わぬ展開にドッキドキしてます ! これからも読み続けます 、いつもありがとうございます !! (2018年1月8日 19時) (レス) id: 5334b79192 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - この後の展開が気になり過ぎて、早くも次の更新が楽しみです!これからも頑張って下さい!! (2018年1月8日 18時) (レス) id: 42ead872a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2017年12月20日 19時