恋した彼はトリプルフェイス④【名探偵コナン】 (ページ29)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:41,762 hit

⑬ ページ29

ララside～⑦～

カランカラーンという音ともにドアを開けると、
「いらっしゃいませ～」と女性の店員さんがこちらを振り返った。

同時に、「あれ？」という顔をする店員さん。

私が『ここ、いいですか？』と窓際のカウンター席を指差すと、「すみません！はい、どうぞ」と少し慌てながらも笑顔でお冷やとおしぼりを出してくれた。
その間も、ちらりと私の顔を覗き込んでくる。

なんだろう、と疑問に思いながら席に座りメニューを見ていると、再びカランカラーンと音がなった。
制服姿の女子高生二人と小学生くらいの男の子が入ってくる。

すると、私と目があった瞬間にその小さな男の子が驚き目を見開いた。

「ベルモッ…！！」
何かを言いかけたが、自分でそれを制して、さらに私を凝視してくる。

なに！？すっごく見られてる…
なんか怖いんだけど…

とりあえず、にこりと微笑んでみた私。

すると、その男の子は「え？」と一瞬考えてから、今度はさっきとうって変わったキラキラした笑顔で私に話しかけてきた。

「こんにちは！僕、江戸川コナン。
お姉さん、ひとり？」

『え？あ、うん。一人だよ』

あれ？私もしかして小学生にナンパされてる？

なんて馬鹿なことを考えていると、この子の連れであろう、先程の女子高生二人がこちらにやってきた。

「こらガキンチョ！なに生意気に美人に声かけてんのよ！！」

「すみません！ほら、コナン君こっちおいで！
お姉さんにご迷惑だから」

『いえ、別に迷惑なんて』と笑いながら答えると、女子高生二人も一瞬フリーズしてから、私の顔をまじまじと見つめてくる。

なになに！？なんなの、この喫茶店！？

.