恋した彼はトリプルフェイス③【名探偵コナン】 (ページ29)

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『赤井さん…って呼べばいいのかしら。
私、まだあなたのこと信用できない。
証人保護プログラムのことだって、本当に私がその対象者だと証明できるの？』

「今ここで証明は出来ない。」

『詳しい事はわからず、証明もできないのね。
なら、やっぱり信用できないわ。
あなたの忠告はきけない。』

「Aの案件は、保護プログラムの中でも更に極秘扱いになっていた。今回は別のアプローチからたまたまお前だと確認できたが、正規の手順だと現役FBIの俺ですらまずたどり着くのは無理だ。

これがどういうことか分かるか？
お前の重要度がそれだけ高いということだ。

万が一組織に見つかれば…」

赤井さんの鋭い視線が突き刺さる。
思わずびくりと体が震えたが、私は自分の拳をぐっと握りしめた。

『それでも！私は安室さんと別れるつもりはありません！！』

私が叫ぶと、赤井さんは「やれやれ」とソファーから立ち上がり、私のほうへと近づいてきた。