恋した彼はトリプルフェイス③【名探偵コナン】 (ページ3)

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列車に乗り込むと子供達は探検にいき、私は女子高生３人とのお喋りを楽しんでいた。

『世良さん、探偵って依頼うけたりもするの？』

「うんまぁね。なに？Aさん依頼したいことあるの？」

『ううん、そういうわけじゃないけど』

「依頼があればAさんは安室さんに頼むわよね～」
すかさず園子ちゃんが横から入ってきた。

「安室？ああ、毛利さんの一番弟子の？なんで？」

「ふふふ、それはね、二人は私達がキューピッドとなってくっつけた恋人同士だからよ！」

「ねー」と嬉しそうに声を揃える園子ちゃんと蘭ちゃん。

「へー、そうなんだ。
でも、ってことは、その安室さん関連のことは本人には頼めないってことだよね？浮気とか」

「「えええ！！浮気ーー！？」」

『ちょっと！違う違う！！そんな悩みありません！！』

あらぬ方向へ話がとび、叫び出した二人を慌てて落ち着かせ、とりあえずその場はおさめることができた。
そしてまた別の話で盛り上がっていたのだが……

そのうち、蘭ちゃんと園子ちゃんが二人で毛利さんを探しに行き、世良さんと二人きりになると自然とまたそちらの話になってしまった。

『世良さんは捜査もするの？』

「うん、するよ。まあ僕の場合は依頼より個人的興味のある事件のほうが多いけどね」

『興味？』

「そう。これ何かおかしいな、とか、こいつ怪しいなって思うとつい調べたくなるんだよね」

『え！そういうの得意なの？』

「まあ。一応探偵だし。対象の身辺を探ったり、場合にもよるけど直接話してボロがでるのを誘ってみたり」

『すごいね！本格的』

私が感心していると、彼女はにっと含みのある笑いを浮かべた。

「ねぇ、やっぱりAさん何か気になることあるんでしょ？調べてあげよっか？
安室さんってひと」

『ええ！？いや本当に大丈夫！』

女子高生とはいえ探偵は探偵。零のことだからボロは出さないと思うが、彼は潜入捜査中の身。
下手にまわりを調べられたら色々と面倒なことになるかもしれない。

なにか彼女の興味をそらさなくては。

『あの、彼のことじゃなくて、別に気になってることがあって』

「へぇ。どんなこと？」

『えーと、あの、
そう！実はね、ちょっと気になる人がいて。
最近知りあった人なんだけど、少しおかしい時があるというか。』

私の頭に咄嗟に昴さんのことが浮かんだ。