バルセロナと隠し技 ページ39
次の日、シングルフリーの前にあるアイスダンスのフリー。
「あれ本当にやるのか？」
「もちろん」
「上等」
Aとジョンはまるで悪戯を企てるかのように笑ってリンクへと出て行く。
「曲はタイタニックのテーマソング。今注目を集めている若手カップルです」
曲が流れだすと二人は動きを合わせて柔らかく滑り出す。
優しいさと情熱的なダンスに観客達は酔いしれる。
「いくよ」
「せーのっ！」
次にAとジョンの行動に会場中に驚きの歓声が沸き上がる。
「なんとっ逆リフトです！」
Aとジョンはリフトを一つ逆リフトに変え、挑戦した。
リフトが終わり、二人は再びいつものダンスを踊る。
「これはエキシビジョンやショーなどでやったりするカップルもいますが、
試合ではあまり見られないですね。得点には結びつくのが難しいので、
観客を楽しませにきているようですね」
Aとジョンは踊りながら互いにニヤリと笑う。
二人は以前から逆リフトの練習をしていた。
そして、それはグランプリファイナル前に完成した。
他の選手や観客を驚かせる為に公式練習では封印していたのだ。
「なんともたくましいローズですね」
「ローズがジャックを助けようと奮闘したり、船に飛び移るシーンを思い出しますね」
そう解説者の人達が会話をする。
この後の名シーン再現のリフトや逆リフトは観客達には大好評だった。
「３位かー」
「猛者ばかりの中よくやったわよ」
３位のメダルを首に下げた二人はジャージに着替えて歩く。
「あ、来年は金メダルとるけど」
「勿論だ」
Aとジョンは二人でメダルにキスをする写真を撮る。
それをジョンはＳＮＳに上げた。
「うわっピチット反応はやっ」
載せてわずか数秒でいいねが押されてジョンは驚く。
ジョンはAに見せようと隣を見るがAはいなくなっていた。
「こっちもいなくなるのはやっ…」
「ピチット」
Aはピチットの所へと訪れた。
「あ、A。３位おめでとう！」
ピチットは携帯から顔を上げてAのほうを見た。
「元気わけてあげる」
Aはそう言ってお守り人形をピチットの頬にキスをさせる。
「頑張ってね。リンクサイドで見てるから」
そう言って立ち去っていく姿にピチットは微笑みながら人形にキスをされた頬をさすった。
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鈴(プロフ) - 雪巴さん» 初めまして！コメントありがとうございます！昔スケートやってらしたんですね。滑っている文とかで至らない所もあると思いますが、楽しんで頂けるように頑張ります。 (2016年12月28日 16時) (
レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
雪巴 - ピチット君かわいい〜//// いつも楽しく読んでいます。私昔スケートやってたので夢主ちゃんやピチット君が滑っている文も夢主ちゃんがピチット君のことを考えている文もドキドキしていますこれからも頑張ってください。ピチット君愛してる (2016年12月27日 19時) (レス) id: fd274c24e7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - なっぷんさん» はじめまして。コメントありがとうございます！毎回キュンキュンしていただけてるなんて嬉しいです。自分もなんとか仲直りさせることができて安心です（笑）これからも楽しんでいただけると幸いです。 (2016年12月21日 23時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
なっぷん(プロフ) - いつも楽しく読んでます！こんな私がコメントしてもよいのだろうか…と思い、いつも踏みとどまっていたのですが今回、コメントを送らせていただくことにしました！毎回キュンキュンしてます笑二人が仲直りしてよかった！これからも頑張ってください！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: b49a9d220c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - Mr. Nàpoliさん» はじめまして。一番好きだなんて恐縮です！ありがたいです！！楽しんで頂けるように頑張っていきます！！ (2016年12月20日 23時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2016年12月12日 1時
