バルセロナとライバル ページ38
ショートダンス４位という結果になったAとジョンは終わった後、ジャージに着替えて観客席に戻る。
「あらA」
そこへある選手がAに声をかけた。
同じアメリカの女子シングル選手のアマンダである。
実は、彼女は以前ピチットにデートに誘ったりと想いを寄せていた節がある。※可愛げのない参照
「アイスダンス見てたわ」
「そりゃどーも」
「ロシア大会フリーノーミスだったのに残念ね」
「え、何？嫌味言いにきたの？」
アマンダは「違うわよ」と笑う。
「あれ？ピアス空けたのね」
「うん」
アマンダはAのピアスを指でそっと撫でる。
「もしかしてピアスはピチットから？」
「え…」
「あら、やっぱりそうなのね」
アマンダは携帯を操作してAに画面をみせた。
「バルセロナの街での二人の目撃情報」
そう言ってアマンダが見せたのはファンが【ピチットくんとAちゃんがいた！本当に仲良い】という言葉とチラッと二人が写る写真が載せられていた。
しかもそこそこ拡散されている。
「げっ…やっぱりいたか」
「相変わらず仲良いのね。まあ、ピチットのＳＮＳ見てるから知ってたけど」
アマンダはクスリと笑って携帯をポケットにしまった。
「…まさかまだピチットのこと狙ってるの？」
「やだそんな怖い顔しないでよ。そんなわけないじゃない。てか、私今は彼氏いるし」
「ペアの後は女子シングルなのに余裕だね」
アマンダは「まーね」と伸びをする。
「景色が下から上になるのって結構気持ち良いのね。
景色が上から下になった気分はどう？」
そう言って身長差でアマンダがAを見下ろすような形になる。
「やっぱり嫌味」
「励ましてるのよ。ジュニアの時私の上に立ってたんだから貴女ならすぐ上がれるわよ」
「怪我して落ちぶれたけどね」
「自分で自分の傷えぐりにきてるわね」
Aは親指を下にしてべッと舌を出す。
「一年後、ボコボコにしてあげるから」
「まあ怖い」
二人はフッと笑ってそれぞれ別のほうへと行く。
「女こわっ…」
近くで見ていたジョンは小さくそう呟いた。
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鈴(プロフ) - 雪巴さん» 初めまして！コメントありがとうございます！昔スケートやってらしたんですね。滑っている文とかで至らない所もあると思いますが、楽しんで頂けるように頑張ります。 (2016年12月28日 16時) (
レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
雪巴 - ピチット君かわいい〜//// いつも楽しく読んでいます。私昔スケートやってたので夢主ちゃんやピチット君が滑っている文も夢主ちゃんがピチット君のことを考えている文もドキドキしていますこれからも頑張ってください。ピチット君愛してる (2016年12月27日 19時) (レス) id: fd274c24e7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - なっぷんさん» はじめまして。コメントありがとうございます！毎回キュンキュンしていただけてるなんて嬉しいです。自分もなんとか仲直りさせることができて安心です（笑）これからも楽しんでいただけると幸いです。 (2016年12月21日 23時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
なっぷん(プロフ) - いつも楽しく読んでます！こんな私がコメントしてもよいのだろうか…と思い、いつも踏みとどまっていたのですが今回、コメントを送らせていただくことにしました！毎回キュンキュンしてます笑二人が仲直りしてよかった！これからも頑張ってください！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: b49a9d220c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - Mr. Nàpoliさん» はじめまして。一番好きだなんて恐縮です！ありがたいです！！楽しんで頂けるように頑張っていきます！！ (2016年12月20日 23時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2016年12月12日 1時
