バルセロナと昔の馴染み ページ29
私達が到着すると、ほぼ揃っていたみたいで、
勇利達は「やっと来た〜料理来たよ〜」とこっちに手を振った。
その中にいたメンバーの中でピチットもいた。
だけど、ピチットは一瞬私を見るとすぐに顔を逸らす。
昨夜のこともあって少し気まずい。
「こいつ弱ぇくせに女一人で男数人相手に喧嘩売ってたんだぜ」
突然発せられたユリオの言葉に皆の顔色が変わる。
「はっ！？女一人！？そういえばジョンは！？」
しらない女の人が真っ青な顔でガクガクと私の肩を揺らした。
「ジョンは別の所に観光…」
「まさかホテルから一人で来たの！？」
「うん…」
勇利は「てっきり一緒かと…ジョンにも連絡しとけばよかった…」と後悔の念で悶える。
「外国で女の子一人が出歩かない！！事件に巻き込まれたらどうするの！！」
「でも…ただのナンパだったし…」
「ただのナンパ相手にFuck Youなんて言って逆上させてたのは誰だよ」
「ちょっとユリオ…！！」
女の人は私に詰め寄ると、
「いい？その言葉今後一切禁止だからね？その言葉の危険性を貴女は知っているはずよ？」
あまりにも勢いと顔が怖くて私は「はい…」と返事するしかなかった。
ようやく解放されると、クリスに「怪我はない？」と聞かれた。
「うん。肩と腕を強く掴まれただけでそれ以外はない」
そう返事すると、クリスの隣で安堵するピチットが視界に入った。
心配…してくれたのだろうか。
ピチットだからするだろうな。
「こっちは僕のバレエの先生であるミナコ先生。こっちは僕の姉の真利ねえちゃん」
勇利に女の人の名前を紹介され、私も「名無しAです」と自己紹介をした。
私はなぜミナコさんという人が私に会いたがっていたのだろうと考えていると、
ミナコさんが
「私ね、昔東京にいた頃貴女のお母さんとバレエ仲間だったの」
と言った。
「え？」
「と言っても２年…？たらずだったかな。
貴女のお母さんはロシアに行って、私も数年後に長谷津に戻っちゃってそれっきりだったけど。
この前の中国大会で久しぶりに再会して、お酒吞みながら
お互い一花咲かせられなかったねーって話して。
すごく楽しかったし元気そうで良かったよ」
と懐かしそうに笑うミナコさんに「母に伝えておきます…」というと、
「うん！」
と返事が返ってきた。
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鈴(プロフ) - 雪巴さん» 初めまして！コメントありがとうございます！昔スケートやってらしたんですね。滑っている文とかで至らない所もあると思いますが、楽しんで頂けるように頑張ります。 (2016年12月28日 16時) (
レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
雪巴 - ピチット君かわいい〜//// いつも楽しく読んでいます。私昔スケートやってたので夢主ちゃんやピチット君が滑っている文も夢主ちゃんがピチット君のことを考えている文もドキドキしていますこれからも頑張ってください。ピチット君愛してる (2016年12月27日 19時) (レス) id: fd274c24e7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - なっぷんさん» はじめまして。コメントありがとうございます！毎回キュンキュンしていただけてるなんて嬉しいです。自分もなんとか仲直りさせることができて安心です（笑）これからも楽しんでいただけると幸いです。 (2016年12月21日 23時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
なっぷん(プロフ) - いつも楽しく読んでます！こんな私がコメントしてもよいのだろうか…と思い、いつも踏みとどまっていたのですが今回、コメントを送らせていただくことにしました！毎回キュンキュンしてます笑二人が仲直りしてよかった！これからも頑張ってください！ (2016年12月21日 1時) (レス) id: b49a9d220c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - Mr. Nàpoliさん» はじめまして。一番好きだなんて恐縮です！ありがたいです！！楽しんで頂けるように頑張っていきます！！ (2016年12月20日 23時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2016年12月12日 1時
