◆桜の木の下で◆菊甘:みゃー様リク ページ8
告白は絶対に桜の木の下!
って…小学生の時からの夢だった。
少女マンガで読んで、そのシーンがすごく素敵でものすごく感動したのを覚えている。
そのことを友達に話せば、皆が笑う。
そんなにおかしいんだろうか?
とまぁ、今はそんなことはどうでもいい。
今日がチャンスなのだ。
私の好きな人は2年上の先輩で、本田菊さん。
本田先輩は今日卒業をする。
卒業式、桜の木の下…
最高のシチュエーションだ。
「あの…本田先輩は…」
「あいつ?さっき急用とかで帰ったぞ」
一瞬ですべてが崩れた音がした。
.
告白しようと決めていた桜の木の下。
そこで私は泣いていた。
大げさだと思うかもしれない。
だけど、私は去年の夏、本田先輩のことを好きになって
何度も「好き」と言いそうになった。
だけど、昔から憧れだったシチュエーションをするためだけに
今日まで告白を我慢してたのだ。
なのに帰った…
一瞬で計画がパアになって泣かずにはいられない。
明日からはもう会えないというのに…
「ばかやろう…」
そのイラだちからでた言葉。
,
「何がばかやろうなんですか?」
そう声がして顔を上げると…
「本田先輩…」
「おやおや、顔をこすると後でヒリヒリしますよ」
「用事で帰ったんじゃ…」
「実は大学手続きに不備がありましてね。
それで手続きを直しにね」
「でも…どうして戻ってきたんですか…?」
「可愛い後輩に別れの挨拶をしに戻ってはダメですか?」
それを聞いて私は首を横に振る。
「きっとまだ片付けしてると思って戻ってきちゃいました」
そうクスッと笑う本田先輩
「あなたと、この制服を着て、こうして喋るのも最後ですね」
最後
その言葉が私の胸を締め付ける。
卒業式
桜の木の下
夕暮れ
「本田先輩…私…」
とびっきり最高のシチュエーションだ。
.
「以上の物語は。我が社の最新カメラで撮影いたしました。
これでプレゼンの上映を終わりにさせていただきます」
(ちゃんとオチありますよ)
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ゆーり(プロフ) - スペインとノルウェーの激甘でおねがいします! (2016年8月29日 18時) (レス) id: eb86cd310d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 桜☆さん» すいません。現在は溜まっているリクエスト消化中のため受け付けていません。 (2016年7月23日 0時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - すーさんさん» すいません。リクエスト消化中ですので新しいリクエストは受け付けていません。 (2016年7月23日 0時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ゆーりさん» その通りです。まだリク消化中です。遅くて本当にすいません…。 (2016年7月23日 0時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 澪さん» 面白かったというコメント本当にありがとうございます。申し訳ないのですが、現在溜まっているリクエストを消化中ですので、現在リクエストは受け付けていません。 (2016年7月23日 0時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2014年6月7日 0時