検索窓
今日:1 hit、昨日:15 hit、合計:82,453 hit

◆桜の木の下で◆菊甘:みゃー様リク ページ8

告白は絶対に桜の木の下!


って…小学生の時からの夢だった。

少女マンガで読んで、そのシーンがすごく素敵でものすごく感動したのを覚えている。


そのことを友達に話せば、皆が笑う。

そんなにおかしいんだろうか?



とまぁ、今はそんなことはどうでもいい。

今日がチャンスなのだ。


私の好きな人は2年上の先輩で、本田菊さん。

本田先輩は今日卒業をする。


卒業式、桜の木の下…


最高のシチュエーションだ。









「あの…本田先輩は…」

「あいつ?さっき急用とかで帰ったぞ」



一瞬ですべてが崩れた音がした。







.






告白しようと決めていた桜の木の下。

そこで私は泣いていた。

大げさだと思うかもしれない。

だけど、私は去年の夏、本田先輩のことを好きになって

何度も「好き」と言いそうになった。

だけど、昔から憧れだったシチュエーションをするためだけに

今日まで告白を我慢してたのだ。



なのに帰った…

一瞬で計画がパアになって泣かずにはいられない。

明日からはもう会えないというのに…




「ばかやろう…」

そのイラだちからでた言葉。









,







「何がばかやろうなんですか?」

そう声がして顔を上げると…


「本田先輩…」

「おやおや、顔をこすると後でヒリヒリしますよ」

「用事で帰ったんじゃ…」

「実は大学手続きに不備がありましてね。

 それで手続きを直しにね」

「でも…どうして戻ってきたんですか…?」

「可愛い後輩に別れの挨拶をしに戻ってはダメですか?」


それを聞いて私は首を横に振る。


「きっとまだ片付けしてると思って戻ってきちゃいました」

そうクスッと笑う本田先輩


「あなたと、この制服を着て、こうして喋るのも最後ですね」


最後


その言葉が私の胸を締め付ける。






卒業式

桜の木の下

夕暮れ



「本田先輩…私…」






とびっきり最高のシチュエーションだ。






.





「以上の物語は。我が社の最新カメラで撮影いたしました。

 これでプレゼンの上映を終わりにさせていただきます」





(ちゃんとオチありますよ)

◆言えない◆マシュー誕生日記念短編→←◆バンパイアごっこ◆ルーマニア甘:エイビス様&of Beginning様リク



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (223 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
321人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆーり(プロフ) - スペインとノルウェーの激甘でおねがいします! (2016年8月29日 18時) (レス) id: eb86cd310d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 桜☆さん» すいません。現在は溜まっているリクエスト消化中のため受け付けていません。 (2016年7月23日 0時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すーさんさん» すいません。リクエスト消化中ですので新しいリクエストは受け付けていません。 (2016年7月23日 0時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆーりさん» その通りです。まだリク消化中です。遅くて本当にすいません…。 (2016年7月23日 0時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 澪さん» 面白かったというコメント本当にありがとうございます。申し訳ないのですが、現在溜まっているリクエストを消化中ですので、現在リクエストは受け付けていません。 (2016年7月23日 0時) (レス) id: c94c726e60 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2014年6月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。