【○○○】私は同人誌のネタにされる筋合いはない！！

◆炎の体育大会！！◆９ ページ27

「敵に背後を向けるな」

背後のほうで突然声が聞こえ、ドイツはすぐに反応しようとしたが…


「素早さで我輩に勝てると思うな」

オーストリアの頭には鉢巻がなくなっており、

スイスの手にはオーストリアのだけではなく、沢山の白い鉢巻があった。


「スイスすげえ！もうあんなに鉢巻奪ってるぞ！！」

「大将に選ばれただけあるな」






.





「よーし！！俺らも突っ込むっぺ！！」

馬の中心にいるのはデンマーク

「何言ってるべ。逃げるべ」

右サイドにはノルウェー

「アイスくんどうする?」

左サイドにはフィンランド


「知らないよ」

そして騎手はアイスランド。


「てか、なんで僕が騎手なの！！」

「そりゃあおめえの体重が軽いからだべ」

「大体…」

「来た」

「え?」

アイスの前方からすごい勢いで迫ってくるスイスの姿があった。

「うわぁああ！！」

「逃げっぞ」

ノルウェーが方向転換しようとしたときだった。

「何言ってるっぺ！！戦うっぺ！！」

しかし、デンマークがスイスのほうに向かって行こうとする。

「逃げる！」

「戦う！」

「２人とも暴れないで！！」

ノルウェーとデンマークが暴れ、騎手であるアイスのバランスが不安定になる。

スイスが目の前に迫ったときだった。


グラッ


「あっ…！」

「！?」


ガツーン


バランスを崩して倒れるアイスと目の前にいたスイスの額同士が激突する。

「ぐっ…！」

すごい勢いでアイスがぶつかってきたため、バランスをくずしたスイス。

スイスはなんとか耐えたのだが…


「わっ…」

馬のほうが衝撃に耐えられず…



一気に歓声があがった。

「なっ…！！」

馬が崩れ、地面に投げ出されたスイス。


しかもそれだけではない…


アイスの手にはスイスの赤い鉢巻。

ぶつかる瞬間咄嗟にスイスの鉢巻をつかんでいたのだ。


「アイスー！！やったっぺー！！」

「さすが俺の弟だべ」

「やりましたねアイスくん！！」


「………………」

しかしアイスからは反応がない。


「アイスくん…?」


ダラリと力が抜けているアイスの体。

アイスの手のひらから鉢巻が落ちた…。




「アイスくーーーーーん！！！」








.





(あたまが痛い…

　あれ…僕騎馬戦して…

　あ…急におでこが冷たく…)


アイスはゆっくりと目を開ける。



「あ、目が覚めた」

目をあけたアイスの視界には今だにチアガールの格好をしたAがいた。


「A…?」


１０に続く→

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