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子狐熱を出す。 ページ8

「じゃあ、次は1週間後で」

「はい」

桃太郎はいつものように鬼灯の所へ薬を配達に。

無事に薬も渡してお金ももらえた桃太郎はふと気になることを聞いてみた。


「あの、なんかやけにマスクしてる人多いですよね」

それは閻魔殿に来るまでにマスクをしている妖怪や獄卒が多かったのだ。

もちろん、鬼灯と閻魔大王もマスクをしている。


「今、地獄でインフルエンザが流行ってるんですよ。

 インフルを拗らせて死んだ亡者が何人か来て、それが原因みたいで。

 半数近く獄卒が寝込んでしまっているので、これ以上増えないように予防を呼びかけてるんです」

「へえ…大変ですね」

「桃源郷や天国もうかうかしてられませんよ。

 特に桃源郷には地獄からの出入りもあるので」

「そうですね。気をつけます」



閻魔殿から出た桃太郎はマスクがまだ店にあったかなと思いながら桃源郷へと帰った。

「あ…天国のほうにも配達に行かなきゃ」








カチャンッ…





天国への配達の前にAに夕ご飯を食べさせている間に準備をしていた桃太郎は音がして振り返ると、Aが匙をテーブルの上に落としていた。

最近人型に化ける力も安定して時間も長くなったAは匙で食べる練習をしていた。

食い意地のおかげか上手に使えていたのにどうしたのだろうかと匙を拾う。


「あれ…?」


そういえば…ご飯を少しも手をつけてない…

帰って昼寝から目覚めてもすごく大人しかった…


桃太郎は慌ててAの額に手を当てると熱が帯びている。



「ただいまー!」

そこへ意気揚々と白澤が帰ってくる。


「…あんた、どこ行ってたんだ」

桃太郎は低い声でそう問う。


「いやーAが昼寝したからちょっと散歩してたらすっごく可愛い子がいてさー。

 あ、天国への配達Aも連れて行くんだよね。

 なら僕今日お香ちゃんのところに…」

桃太郎は白澤の胸倉を掴む。


「あんたがAを一人にしたから…」

白澤は泣きそうな桃太郎の後ろのグッタリしているAが視界に入った。








「…じゃあ、お願いします」

「まかせてよ」

桃太郎は天国の少し遠い所に朝一の配達をしないといけない。

Aも連れて夜に出発する予定だったのだが、あの状態では無理だ。

で、心配だが仕方なく白澤にAを託すことにした。


「女連れ込んだら鬼灯さんに言いつけますからね」

「しないって」

子狐と白澤様の看病。→←子狐お別れする。後篇



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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2017年12月2日 16時

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