子狐誰と結婚したい? ページ47
「将来はどんな人と結婚したい?」
という質問にAはうーんと考えた後、
「真面目に働いて女遊びしなくて酒に飲まれなくて堅実で誠実な方がいいです。
あと、貯金もあれば尚良しです。
桃タローにもそんな人と結婚するように言われてます」
Aの返答に一人の男を思い浮かべた4人は「あ〜」と納得した。
「何の話をしているんですか」
聞き覚えのある低い声にA以外の4人はサーッと血の気が引いた。
「あ、鬼灯様」
「鬼灯の旦那、これはこれは。今日はどうしたんでかい?」
檎はへへっと笑いかける。
「人気はまだ続いているのかと気になって寄ってみたんです。
それをなんですか。こんな子供まで連れ込んで」
「この子はちょっと店の今後の参考に無料お試しサービスで来てもらって…」
鬼灯が発する黒いオーラに恐怖が蘇った狐3匹はガタガタと震えていた。
「鬼灯様もご一緒してください。とても楽しいです」
というAの笑顔にオーラが和らいでいき、檎もほっと胸を撫で下ろした。
「ではそうしましょうか」
と狐達がサッとスペースを空けたAの隣へと腰を降ろした。
「で、私勤務態度は至って真面目。上の役職ですし、給料も専業主婦で子供を育てながら暮らせる程もらっていますし、
貯金もかなりありますし、お酒も程度はわきまえていますし、料理も出来ます。
それに私結構一途なんですよ。何千年だって待てます」
ペラペラとAに話しだした鬼灯に狐達は数分考えた後…
本当は話聞いてただろ…
と心の中で突っ込んだ。
鬼灯のデータ
給料(◎)
貯金(◎)
硬派(○)
酒の強さ(◎)
誠実(?)
優しさ(?)
まともさ(×)
確かに当てはまることは当てはまるが、
この人はなんか違う気がする。
4人は心の中でそう思った。
帰り際、皆は店の前にAを見送る為に出ていた。
「今日は楽しかったか?」
「とても楽しかった」
というAの笑顔を見た檎は
「良かったの」
と笑った。
「ごんちゃんばいばい」
手を振るAの隣で
「また機会があれば来ます」
と鬼灯は言い、「送ります」とAと共に歩いて行った。
「あのお嬢本当に素質あるの〜」
と檎は煙管を吸った。
**オマケ**
「パパと結婚する。って言葉…夢ですよね」
配達の際、そう言葉を漏らした鬼灯に桃太郎は
「は?」
と疑問だらけの声を返した。
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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2017年12月2日 16時