子狐閻魔殿に顔を出す。 ページ45
「疲れた〜。もう帰ろうよ〜」
沢山の買い物の荷物を持つ白澤はうんざりしたように言う。
「調子に乗って色々買いまくるからでしょ。
帰りに閻魔殿にも顔を出さないと。かなり心配かけたんすから」
桃太郎はAの手を引いてさっさと閻魔殿の中へと入って行った。
「Aちゃんよく来たね〜」
訪れたA達を閻魔大王はニコニコと笑顔で出迎える。
Aも「こんにちは」と頭を下げた。
「目が覚めてよかったね〜。あと体も大きくなったみたいだし」
閻魔大王はその大きな手でAの頭をなでた。
そこへ書類を運んでいた鬼灯も通りがかる。
「あ、鬼灯くん。Aちゃん達が来てくれたよ」
閻魔大王が声をかけると、鬼灯は皆の所へと近づいてきた。
「皆さん今日はお揃いで」
「鬼灯さん。色々ご迷惑をおかけしてすいませんでした！！
朝連絡したとおり、Aも無事目が覚めました」
桃太郎は鬼灯に頭を下げる。
「目が覚めて何よりです」
鬼灯はそう声をかけ、Aの頭を優しく撫でる。
それがとても心地よいのか気持ち良さそうにAは目を細めた。
しかしそれを良く思わないのが一人…
「こんちゃんは僕が撫でるのが一番好きなんだよね」
と白澤がAを自分の方に引き寄せた。
それにカチンッとスイッチが鬼灯にも入る。
嫌な予感がする…と桃太郎の心の中でそんな考えが浮かんだ。
「こちとら伊達にモフモフを愛でてないんですよ！！
貴女みたいな不純な撫で撫でで得たものではないんです！！」
「僕の撫で技は色々な女の子に好評だよ！！
勿論狐の女の子にも！！」
いつものように言い争いが始まったので、桃太郎はサッと素早くAを非難させ、
閻魔大王とその様子を遠くから見守っていた。
「…鬼灯くん。Aちゃんが倒れたって聞いてからなんだかずっと元気がなかったんだよ。
本人はいつも通りって風を装ってたけどね」
「白澤様も、女の子と遊びに行かずにずっと家にいたんですよ。
まあ、気づいたのは後々なんですけどね」
喧嘩する鬼灯と白澤を見て、
「いつも通りっていいね」
と閻魔大王は笑った。
＊＊オマケ＊＊
「Aちゃんって今いくつくらいなの」
「体の大きさ的には小学校低学年くらいですかね」
鬼灯はメジャーでAの体を測る。
「何してるんすか？」
「新しい着物を注文するんですよ」
発想が白澤と似てる…桃太郎はそう思ったが口には出さなかった。
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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです！銀魂コラボも最高でした！ (7月30日 2時) (
レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて！嬉しいです！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年12月2日 16時
