子狐初めてのお祭りです。 ページ40
毎年お盆に行われる盂蘭盆地獄祭りの最終日
Aは祭りに初めての参加。
周りの屋台や美味しそうな匂いに目をキラキラと輝かせていた。
初日からずっとお店のお手伝いをしていたAはまだ出店にいけてなかったのだ。
「こんちゃん、味見して〜」
販売のための茶粥を作っている白澤はAに手招きする。
「はい。あーん」
Aは差し出された匙の茶粥を食べて「好吃」と答える。
「そっか。謝謝〜」
やがて準備も終わり、祭りが始まってからはAは他の屋台に行きたそうにそわそわする。
「はい。これお小遣い。ずっとお店のお手伝いしてくれたからね。
好きなの買ってきな」
と白澤はお金を渡す。
「謝謝」
と言ってAは走り出す。
「知らない人について行くなよ〜」とその背中に桃太郎は声をかけると「はーい！」と返ってきた。
「最近は寝てばっかりだったけど、ここ２、３日は元気ですよね」
桃太郎は隣の白澤に話しかけながら茶粥を混ぜる。
「そうだね…」
と白澤は真顔でじっと考え込む。
「気のせいなのかな…」
白澤は誰にも聞こえない小さな声で呟いた。
「人魂フライじゃよー」
と揚げ物をする檎の屋台に
「一つください」
と小さな手が小銭を置く。
「Aのお嬢、一つじゃねぇ」
隣の狐がお金を受け取り、檎が人魂フライを包む。
「にしても、結構買ったのぉ」
檎が言う通り、Aは気になる食べ物やお面、風船を買っていおり、フラフラしている。
「こっちに椅子があるから座って食べていき」
Aはお言葉に甘えて屋台の中でフライを食べる。
「美味しいです」
「そうじゃろ。にしても、全部は食べきらんだろ」
と檎が言う通り、Aが買ってきた量はとても食べきれる量ではない。
「うっ…タオタローやはくたく様にあげます」
すると、屋台の前を通った小さな女の子がおもちゃのペンダントを嬉しそうに隣の母親に見せている。
Aはポケットの中をまさぐると、貰ったお小遣いはすでになかった。
「こっちのジャンボたこ焼き貰っていいかの？」
と檎は小銭をAの掌に乗せた。
「売り切れる前に早く買いに行き」
と言うと、Aは嬉しそうにお礼を言って走って行った。
「お得意様の所のお嬢さんじゃけ、優しくしとかなの」
「このたこ食べにくい」
隣の狐はたこにかぶりついてそう言った。
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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです！銀魂コラボも最高でした！ (7月30日 2時) (
レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて！嬉しいです！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年12月2日 16時
