【鬼灯の冷徹】子狐こんこん

子狐お昼寝盛りのようです。 ページ39

「ふわぁ…」

昼食後、Aは眠そうにあくびをして目をこする。


「眠いなら部屋に行って昼寝しな」

「ん…いや…ほおずき様に会う…」

昼寝を提案する桃太郎だが、後で薬を取りに訪問する鬼灯に会いたい為、Aはこばむ。

しかし、意思とは反対にAの頭はグラグラとゆれる。



「ほらこんちゃん、眠いなら寝な」

白澤は抱き上げて背中をさする。


「んん〜…いやー…」

と弱い力で抵抗していたAも白澤のリズムの良い動きにすぐに寝息をたて始め、

眠ったAを白澤はゆっくりベットへと寝かせた。









「ふわぁ…」

やがて昼寝に目覚めたAは寝ぼけ気味で店に出てくる。

店内中を見渡すが、鬼灯の残り香はあるのに、その姿はない。

もうすでに帰ってしまったのだ。


「A会いたかったぁあああ…」

とぐずりだす始末。


「もうすぐお祭りだし会えるって」

桃太郎がずっと抱っこしてあやすと…


「すう…すう…」

とすぐに寝息を立て始めた。









「最近、Aの昼寝の時間伸びましたよね」

と、先ほどのことを伝えたついでに桃太郎はそう漏らす。


「確かに。前までおやつの時間の後から1時間昼寝してたのに、

　最近は昼ごはん食べた後からだよね」

「昨日は夕食の時間まで寝てましたよ。夜も普通に寝るし。

　そういう年頃なんですかね」

「ん〜どうなんだろ」


桃太郎が夕食作りに取り掛かり始めた為、

白澤は様子を見ようとAの所に行く。


「こんちゃんの寝顔〜」

とニコニコと近づいた時だった。


白澤はあることに気づいた。








「妖力が………」

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