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子狐桃太郎のお友達に会う。前編 ページ31

「お土産ってこれで良かったのかな?」


自分の持っている包みを持ってそう言っているのは、桃太郎の友達である一寸法師。

今日は店の定休日ということで、お呼ばれされたのだ。




「入り口ってここからでいいのかな」

一寸法師は店の入り口の前まで着いた。

扉には定休日の札が下がっている。


「よし」

一寸法師が戸叩こうとするより先に戸が開いた。

「えっ!?ここって自動ドア!?」

と驚いたが、下に視線を向けて気づいた。


「?」

足元には扉を開けてキョトンとしているAがいた。







「はい。どうぞ」

桃太郎はAが取ってきた仙桃を切って一寸法師へと出した。

「これが仙桃か〜」

「うまいぞ」

一寸法師は、仙桃を食べようとした所で、辺りをキョロキョロと見渡す。


「神獣の白澤さんとやらは留守なのか?」

「白澤様?ああ、朝から衆合地獄へウキウキして出かけて行った。

 今日お客さんを呼ぶことは許可貰ってるし、ゆっくりしていけよ」

「なんかすまんな」


一寸法師はテーブルの下から顔を出してじーっと見ているAに気づいた。

「桃太郎が言っていた子狐だよな。一緒に桃食べよう」

そう言われ、Aも桃へと手を伸ばす。


「あ、そうだ。俺もお土産持ってきたんだよ」

そう言って一寸法師が包みから取り出したのはいなり寿司。


「何持っていこうか迷って、狐だからいなり寿司好きかなーって思って。

 ひねりなさすぎかな?」

「Aいなり寿司好きだから大丈夫だよ。ありがとうな。

 Aもお礼を言いな」



「ありがとう」とAはお礼を言って一寸法師からいなり寿司を受け取って食べ始める。

「小さい子ってなんか良いよな。癒されるっていうか」

「ああ、わかる?」

桃太郎と一寸法師はAを見守りながらほのぼのとした時間を過ごしていた時だった。





「ごめんください」

ガラリと戸を開けて入ってきたのは鬼灯。


「あれ。鬼灯さん」

「おや。一寸法師さんも来ていたんですか」

「どうしたんすか急に」

「いえ、仕事で近くに行っていたんで、帰りに寄ってみました。

 これお土産のいなり寿…司…」


鬼灯はAが食べているいなり寿司を見て黙ってしまい、

桃太郎と一寸法師の顔は青くなっていく。



「ほ、ほらA。今日は大好きないなり寿司が食べ放題でよかったなー!」

と桃太郎はフォローしようとするが、


「もういなり寿司食べたからいい」

それはあっけなく崩された。

子狐桃太郎のお友達に会う。後編→←子狐のところにサンタが来ました。・番外編



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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php  
作成日時:2017年12月2日 16時

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