子狐鬼灯様とお風呂に入ります。 ページ26
「さてAさん。行きますよ」
鬼灯はAを抱いてあるところへと行く。
「あ、鬼灯様〜」
「なすちゃん!」
そこへ茄子と唐瓜にも遭遇する。
「鬼灯様達もですか」
「ええ」
鬼灯達が着いたのは獄卒達が利用する大浴場。
大きな風呂に行ったことのないAは脱衣場に入っても気づいていない。
というか、むしろ茄子の真似をして服を脱いでいる。
その様子に唐瓜はハラハラしていた。
「女の子なんですけどいいんですかね…」
「ここは獄卒の家族も利用できます。保護者が必要な小さい子供であれば異性でも利用できます」
ガララ
引き戸の一歩先に入れば湯気。
大きなお風呂。
お湯。お湯。お湯。
そこで初めてお風呂だと気づいたAの毛が逆立つ。
「動物病院に入るまで気づかないバカ犬っていますよね」
「あはは…」
逃げようとしたAは鬼灯に捕まって持ち上げられる。
「グルルル…」
威嚇するAが鬼灯を引っ掻こうとした時。
「あ゛?」
鬼灯の威圧に一蹴されたAは尻尾を垂らして「きゅーん…きゅーん…」と震えながら泣く。
「こんなのは案外大したことないんですよ。
大人しくしていれば終わるんですから。はい、顔を上げて」
鬼灯は怯えて震えているAの耳に耳栓をして顔にかからないように頭に優しくお湯をかける。
抵抗したいAは一瞬の隙でもうかがおうものなら。
「顔にお湯がかかるでしょ…」
怖い顔をした鬼灯に睨まれてその度に尻尾がAの足と足の間に入り込む。
わしゃわしゃわしゃ…
やがて、今まで動物をもふってきた鬼灯のゴットハンドでのシャンプーでAの顔がうっとりしだす。
その調子で体、尻尾もAは大人しく洗われた。
「あひる」
「すっげーいっぱいあるね」
湯船の中で鬼灯に抱かれ、Aは茄子と共に湯船に浮かんだあひるのおもちゃで遊ぶ。
「湯船まで…すっげー進歩…」
「はいできました」
そのままの勢いで、ドライヤーで乾かしながら尻尾をブラッシング。
「ふわふわだ〜」
「この手触り…子供ならではの柔らかいふわもふの毛…」
風呂も終わってケロッとしているAの尻尾を鬼灯は幸せそうに触っていた。
「えっ!すごい!Aがお風呂克服してる!!」
桃太郎は送られてきたメールを白澤に見せる。
「何それずるい!僕だってこんちゃんとお風呂浸かってふわもふの尻尾触りたい〜!!」
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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです!銀魂コラボも最高でした! (7月30日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて!嬉しいです! (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十五 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時:2017年12月2日 16時