子狐障害物競走に出る。前篇 ページ17
午後の種目も始まり、いくつかの危険も伴いながらも進んでいく。
「午後もなんとか無事に終わるといいですね」
特に大きなけが人もおらず、桃太郎は白澤と共にお茶をすすりながら鑑賞。
「次は動物障害物競走です。それは動物の身体能力、反射神経が試されます。
一つ目は険しい崖、これはただ険しいだけじゃなく、上からの投石もあります。落ちれば脱落。
二つ目は罠くぐり。あっちこっちに仕掛けてある罠が発動し、捕まってしまえば脱落。
三つ目は獲物とり。最後に食料となるものを持って帰ってゴールです」
鬼灯の説明を参加する動物達は真剣に聞く。
「それでは一斉にスタートします。よーい」
パーンッというピストルの音を合図に動物達は一斉に崖を登り始めた。
「あれ？そういえばAは？」
先ほどからいないと気づいた桃太郎は辺りを見回すがいない。
「あっ」
という白澤の目線の先を辿ると…
狐の姿で必死に崖をよじ登っているAがいた。
「ほ、ほほほおずき、鬼灯さっ」
桃太郎はパニック状態で鬼灯を呼ぶが、鬼灯は気づかない。
「それでは、投石開始」
その合図に桃太郎と白澤は声にならない悲鳴を上げる。
「へへへ」
順調に先頭を登っていた猿はふと自分に影がかかり、上を見上げる。
「ぎゃああ！」
そして落ちてきた岩により一緒に下へと落下した。
「最初の脱落者です」
「あああああんなの石じゃなくて岩じゃん！！」
桃太郎はハラハラとAを見守る。
ガラッ
中央辺りまで登っていたAの足場が崩れてガクンッと体が下がり、
「あああああっ！！」
と桃太郎は頭をかきむしったが、Aが壁の岩にしがみついていた為、落下を免れた。
後ろ足で必死に蹴るようにして足場を見つけたAはなんとか崖のぼりを再開し、
無事に頂上まで着いて２つ目の障害物に挑む。
一見普通の道。
Aはとことこと走っていると、突然前にいた犬が縄によって上空に吊るされる。
さすがにビビッたAの尻尾はブワッと膨らんだ。
地面に隠れたスイッチで落とし穴や網によって次々と脱落していき、
罠が発動するその度に桃太郎のＨＰも削られていく。
さすがに怖いのかAの耳は後ろにペタンッと倒れ、怯えながらゆっくり進んだ。
このままショックで気絶寸前の桃太郎を見てやばいと思った白澤が意を決する。
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moo(プロフ) - とにかく可愛くて面白かったです！銀魂コラボも最高でした！ (7月30日 2時) (
レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - しあ。さん» テンションがエグくなってしまいましたか(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 霊夢どうふさん» 一体どんな対応を受けるんでしょうかね(笑)タジタジしてそう (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 埴輪さん» 拍手をもらえるなんて！嬉しいです！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 銀桜九尾さん» 銀魂人気ですね(笑)喜んでもらえて嬉しいです。 (2018年7月22日 23時) (レス) id: 4d9d345d17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php
作成日時：2017年12月2日 16時
