お話し4 ページ4
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「ふふっ…じゃあ車残しておくから、2人で帰ってくるのよ〜〜」
「じゃあね〜」
ビタンッ…
「……」
あのあと機嫌を良くしたオンマ2人は
食事を終えると、
あたし達を置いて颯爽と帰って行った。
仲良しすぎて気持ち悪い……
率直な感想はこれだ。
「……あの…」
そんな状況にも関わらず、
いまだにスマホをいじってるミンユンギ。
「……なに、」
さっきとまるで違って、
…なんか冷たい態度。
「こっ…このあと、どうしますか…」
なんとなく、
…なんとなくだけど
このあとのことを聞いてみる。
「同じ車に乗って、そんで俺がお前の家まで送ってやればいいんじゃねーの？」
「……っ、」
…なんなのよ、その口調。
「ユっ…ユンギさんは、どこか寄りたいところは無いですか…？」
「特に無い。…てか、もー会わないんだろーし、あなた、とかでいいよ？」
ほんとに…なんかキャラが違う。
「で、でもっ…さっき、ユンギさんが…名前で呼んでくれたので…」
そうだよ…
可愛いですAさん、
って…言ってくれたもん。
「あー…ああやって言っとかないと、親達は落ち着かないだろーなと思っただけ。」
「へ……？」
「だって面倒くさいでしょ？親に、結婚押しつけられんのとか。」
はぁ、とため息ついて
立ち上がるミンユンギ。
「それともなに。…本当に結婚したくてここ来たわけ？…俺は断る方が面倒くさかったから来たんだけど、」
「……へ、へぇっ…」
……最低男じゃん。
そんなんだから、
あんたの恋愛は上手くいかないんだ。
「結婚したいかって……？」
少しでもいいなって思った自分が、
…情けなかった。
「あたしはっ……ユンギさんみたいに礼儀が無くて、そんな無愛想な人とっ……結婚なんてしたくありません！！」
なんで…来ちゃったんだろうな。
「……なら話しは済んだ。帰るぞ。」
スー…ビタンッ、
すっかり冷めた顔で、
座敷を出て行くミンユンギ。
「なに悲しくなってんのよ…っ、ばか…」
でも、
あたしはしばらく動けなかった。
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作者名：ZISU
| 作成日時：2016年6月26日 1時
