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「もーう、いいかげん待ちなされ〜」
後ろからジミンのふざけてる声が聞こえる。
ピタッ、
「ねぇ、ジミン。バカにしてる?」
「わっ、いきなり止まんないでよ〜」
じって睨み続けたら、
ぜーんぜん、ってジミンが笑って言う。
「……あたしジョングク好きじゃないかも」
「…いまさらそれ言うかぁ」
しばらくしてから、
ふふって笑うジミン。
「ごめん」
…申し訳なかった。
「…なんで謝るの?」
ジミンがいちばん困ったくせして、
そうやっていつも通り優しい顔する。
だからこそ申し訳ない。
「ジミンの初めての後輩でしょ。ジョングクは」
あたしも甘えてるのは事実だけど、
ジミンが困るようなことはしたくないって常日頃から思ってる。
「なのにあたし、愛想よくできなかった」
「…うん」
結局あたしがいつも悪い。
「ごめんね」
なんか泣きそう。
「…帰ろう。ジミン」
お腹すいたし、足も浮腫んでる。
もう早く、あっついお風呂に入りたい。
「…明日も起こしに行くね」
「……うん」
やっぱり、
ジミンは変なくらいに優しい。
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作者名:ZISU | 作成日時:2016年9月21日 21時