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コンコン




「Aー」

ジミンが起こしにきた。


ガチャ、


「…ほらA」

ためらいもなしに掛け布団をはがすジミン。


「眩し…」

今日からあたし達は大学2年生だ。







「じゃあジミンくん。悪いけど今年度もうちのAを頼むね〜」


遅刻ギリギリのあたしをぺちって叩いて、
お母さんがジミンの頭を撫でる。


「はーい、任せてください。ほら行くよ、A」


そういえば去年もこーやって引っ張られて、
入学式に行ったんだっけ。



「…いってきまぁす」


はい、ご飯。って咥えさせられた食パンからは
甘いバターの匂いがした。
ちなみにジミンも、同じの食べてる。





あたしとジミンはまるで兄弟みたいだ。

もちろん。あたしがお姉ちゃん。…がいい。


まぁ。

そんなわけないでしょ、って
家族にバカにされるのが目に見えてるけど。








ジミンとは小さい頃から仲良しだ。


つまり…幼馴染。

ジミンがぽっちゃりしてたってことも、
小学生の頃はあたしのことが大好きだったってことも、
ぜんぶあたしだけが知ってる。




ていうかジミンの周りには、
…あたしぐらいしか、女の子が寄ってこないと思う。





…とにもかくにも眠いな。

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作者名:ZISU | 作成日時:2016年9月21日 21時

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