【忍たま】戦場に咲く彼岸花＊肆＊

＊76話＊ ページ2

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「おーい！下見終わったぞー！」


私はバスの前で戯れている7人を呼んだ。




「お、やっと帰ってきたか！」


「遅いぞお前ら！！」



「？？そんなに時間かかってないけど＿＿」




それほどゆっくりしてないし、



「文次郎君は置いといてー、八ツ橋でも食べに行こうか！」

「あ、私髪飾り買いたいなー。」




私達は男子たちを無視しておみやげ売り場に行った。


「お、これ綺麗だな。」


「ほんとだー！絶対に似合うよー！」






髪飾りとか買いたくて私は翡翠とそんな物が売っていそうな店に入った。


ついでにあとの七人も連れて。






今私が手にとっているのは綺麗なプラスチックでできたピン止めだ。


赤色でプラスチックの中に綺麗な彼岸花の描かれた布が入っているようだった。



プラスチックのところも桜？みたいな花の形をしていて、まさに和風だ。







「お、Aそれ欲しいのか？」



「ん？留三郎か。あぁ。綺麗だし、この位だったら学校にもつけていける＿＿＿って＿＿なにをする？！」



「すいませーん、これくださーい。」




留三郎は私の手からピン止めをとってさっさと会計をしていた。




「な、なにを＿＿」



「これ、欲しかったんだろ？」


「？！そんな、悪い！」


「いーんだよこんくらい！女は黙って男の好意を素直に受け取れ！」




留三郎はピン止めの入った袋を私に押し付けてきた。





「＿＿＿あ、ありがとう。」




「いーってことよ！」







＿＿＿少し悪い気もするが、嬉しい。









これ、大事にしよう。









「(前世ではこうゆうやつ、あげられなかったからな＿＿、プレゼントできてよかった＿＿＿)」



「ん？留三郎、どうした？」


「いや、何でもない。」



「それより、いつの間にか翡翠も他の奴らもいなくなってるんだが、一緒に行くか？」





「！！＿＿あぁ。」

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