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なんだろう。これ
俺は、なんで泣いているんだろう
「 ふッ………………くゥ…………ッ」
目を擦っても涙は止まらなくて、口を手で塞いでないと、泣き声が漏れてしまいそうで
「 ンん…………ッ」
口に強く手を当てて、声を必死で漏らすまいとした
このまま息を止めてしまいたい＿＿＿
「 潤くん？…………！」
「 …………ッ！」
相葉さんが何故だかトイレの洗面台のところにやってきて、驚いた顔で俺を見た
「 どうしたの？なにかあったの？」
「 い、いえ、何にも無いんです。すみません」
「 そんなわけない！どうしてそんなに泣いてるの！？」
「 ほ、ほんとに大丈夫なんで。ほんと…………！！」
気付いたら、相葉さんの腕の中にいた
「 あ、相葉さん…………？」
「 泣いていいよ」
「 あ、だからホントに大丈夫……」
「 なんで？俺じゃ頼りない？泣きたくない？」
「 ちが…………」
「 俺が隠してあげる。だからいっぱい泣いて。ね？」
相葉さんに優しく背中を撫でられ、また涙が溢れてきた
「 ふッ…………ううううｩ〜〜！！」
「 大丈夫だよ。見てないからね……」
「 ッ〜〜〜〜！！！」
俺は相葉さんにしがみついて、思いっきり泣いた
相葉さんの服に涙がついちゃうとか
服が汚れたらどうしようとか
頭の片隅には残っていたけど、気を使えなかった
相葉さんは俺が泣き止むまで、ずっと優しく背を撫でてくれた……
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作者名：サｯ子 | 作成日時：2016年5月25日 4時
