110話.中 ページ10
中「ゲー…ム…？」
ロダンの顔がニヤリと歪む。
ロ「仲間が来るまで飲まず食わずでそなたが耐えられればそなたの勝ち。耐えられなければ、そのまま死じゃ。…無論先ほどのように身の程をわきまえない発言、行動があれば、すぐにそなたの体に罰が下る。よろしいな？」
先ほどまで体に電流を流される痛みを味わっていた俺は、既に反抗する気も失せて、ただ頷くことしか出来なかった。
朦朧とする意識の中で6人の顔が浮かぶ。
神ちゃん必ず助けに来る言うてくれたもんな…
俺もここでしぬわけにはいかない…
人が飲まず食わずで生きられる時間は5日間。
大丈夫…きっと助けに来てくれるはず…
ロダンはニヤリと笑うと部屋の出口の方に向かって行った。
途端に体の緊張がとける。
よかった…
安心したら急に意識が遠くなってきた。
体力消費すると生きられる時間も短くなってくるし、少し寝ようかな…
そうして俺が意識を手放そうとした時だった。
中「あぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！」
再び体に電流が流れた。
ロダンがくるりとこちらを向いてニヤリと笑う。
ロ「いかんいかん、一つ言い忘れておったわ。禁止事項の一つに睡眠も含まれておったんじゃった。眠ったり意識がない状態じゃあゲームも面白くないからのう…。」
そういうと、ロダンは再び出口に向かって歩き出す。
衝撃によって働かない頭で一つだけわかったことは、
これが気が遠くなるような地獄の始まりだと言うことだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そら | 作成日時：2019年5月8日 18時
