for now and forever3 (ページ7)

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107話.重ページ7

あれから何時間たっただろう。

長い長い沈黙の後

リビングの真ん中に緑の閃光が走り、神ちゃんの姿が現れた。

神ちゃん…

そう声をかけようとして、その表情が今にも泣きだしそうなほどに曇っていることに気がついた。

重「なぁ、どないしたん？」

そう聞くと、神ちゃんは俯いて今にも消え入りそうな表情で俯く。

やがて彼はゆっくりと口を開いた。

神「淳太がな…捕まった」

小「嘘だろ…」

淳太が捕まった…その事実に頭が真っ白になる…

早る鼓動の音だけがうるさいくらいに聞こえた。

沈黙が場を包む。

桐「はよ助けな…」

照史が焦った声で呟いた。

桐「はよ助けなアカン！！！」

藤「照史落ち着け、落ち着け、な？」

椅子から立ち上がった照史を流星が静止した。

濱「なぁ、何があったん？」

濱ちゃんが穏やかな声で神ちゃんに問いかけるけれど、
神ちゃんは荒い呼吸で肩を上下させながら、鋭い目つきのままま何も言わずに佇んでいる。

重「神ちゃん、ゆっくりでええから、説明して？」

神ちゃんを椅子に座らせて濱ちゃんが温かいお茶を飲ませて背中をさすると、神ちゃんはようやく落ち着いた表情になって、事の経緯を話してくれた。

四大臣のこと。

フォースを消す不思議な石のこと。

王宮の階級や作りのこと。

そして、淳太と神ちゃんを襲った謎の女とロダンという男のこと。

ロダン含む、分かりうる四大臣のフォースについて。

重「ありがとう神ちゃん。」

濱「よう話してくれたな。」

そういうと神ちゃんは自分に言い聞かせるように下を向いてうんうんと小さく頷いて、

神「俺淳太と約束したん。絶対助けに行くって。やから…せやから…力を貸してください…」

神ちゃんが立ち上がって頭を下げた。

それを見て、皆それぞれ顔を見合わせる。

重「大丈夫、みんな同じ気持ちやと思うよ。」

藤「おん！やってやろう！神ちゃん！」

小「淳太は大事な仲間だしな！」

神「ありがとう、みんな。」

泣き出しそうな顔をしながら、神ちゃんはにっこりと笑みを見せた。