for now and forever3 (ページ23)

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123話.重ページ23

桐「…おい…立てよ…」

照史のこれまで聞いたことないくらいの低い声。

声の温度の低さに、背筋がピリリと凍る。

桐「おい…」

ゆっくりと照史がロダンに近づく。

風の通らない室内だが、オレンジの光に包まれた照史の衣服がサラサラと風になびくように動いた。

ロダンはヒッと小さな声をあげ、ジリジリと後ろに後ずさる。

桐「立てっつってんだろテメェ！」

照史がロダンの髪の毛を乱暴に掴み、自分の顔を高さまで引き上げる。

ロダンは小刻みに体を震わせながら照史の気迫に押されて動けなくなっている。

俺も流星も神ちゃんも口をぽかんと開けながらその光景をただ見守ることしか出来ない。

桐「そんな顔したってよぉ.......｣

ドカッ

照史の右足がロダンの腹にヒットする。

ロダンの苦しそうな声が場内に響く。

桐「テメェが淳太くんに与えた苦しみは.......」

ドカッ

今度は左足がヒットする。

桐「こんなもんじゃ.......」

バンッ

次は左の拳

桐「ないやろうがぁぁぁぁぁ！！！」

ドカッ！！！

ひときわ大きな音がして、照史の右拳がロダンの顔にヒットしてロダンの体は再び遠くへ吹っ飛んだ。

うずくまるロダンに再び照史はゆっくり近づいていく。

桐「許さねぇ.......絶対に.......」

照史の鋭い視線は緩むことなくロダンに刺さる。

桐「謝ったって何したって許さねぇ.......殺してやる.......」

ジリジリとロダンに近づく照史。

ロダンは衝撃で動けない。

桐「殺してやるっ！！！！！」

照史の右拳がひときわオレンジに光り輝き、振りかざされる。

そして、大きな爆音と共に、ロダンのいた場所は砂煙に包まれた。