for now and forever3 (ページ13)

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113話.神ページ13

俺がこの家に戻ってきてから数時間。

外はもう真っ暗だけど、そんなことは関係ない。

荷造りを終えた照史と濱ちゃんも合流して再出発。

神「じゃあみんな手ぇ繋いで」

6人がぐるりと手を繋いで輪になる。

神「いくで？」

俺の手から放たれた緑の光は6人の輪を一瞬にして包み込む。

一瞬視界が緑に染まり、次の瞬間俺らの体は淳太が捕まったあの階段に来ていた。

小「…ここは？」

神「俺と淳太が見つかったとこや。俺の力じゃ俺か一緒にテレポートする奴が知っとるとこまでしか飛べへんからな。」

藤「まぁでも、ここまで一気に来れんのもある意味時間短縮なんちゃう？」

神「ロダンの部屋は多分この先や。はよいこ。」

皆んなで階段を登ろうとしたその時だった。

？「おったぞー！！！」

多数の足音とともに夜中とは思えないほど多くの黒い影が階段の上と下からやってきて、俺らを挟み撃ちにした。

皆、金や銀の刺繍が入った黒いマントを身にまとっている。

桐「気をつけろ。全員濱ちゃんと同じクラスかそれ以上や。」

まじかよ…みんなめちゃめちゃ強いってことじゃん。

濱「いけるいける。お前らなぁ、俺らが前と一緒おもっとったら大怪我するでぇ？？？かかってこいやぁ！！！！」

濱ちゃんはマントの下から二本の短剣を取り出すと、敵勢の中に突っ込んでいく。

その様はまるで、濱ちゃんではなくボギーそのもので、一瞬呆気にとられる。

重「ほら、俺らもいくで？」

そうやった、びっくりしとる場合ちゃう。

淳太助けなあかんもんな。

しげの言葉に促されて皆それぞれ動き出す。

俺もマントの下から金属棒を取り出して構えを取る。

行くで？

緑に染まった手を握りしめて、俺も敵勢に突っ込んでいった。