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《確かに、恋だった》 相 葉の場合 1 ページ7
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いつも彼のことを考えてる訳じゃない。
時々、そう、ほんの時々だ。
彼とは仕事で毎日顔を合わせる。
しかも長時間。
だいたいは彼は不機嫌だ。
人の神経のピリピリする部分に、突っかかってくる。
そして彼自身が人一倍神経質だ。
だが彼はとても優秀だ。
そして、僕なんかと組むことを最初はすごくいやがっていた。
その頃僕は詐欺事件などをあつかう2課から、殺人を扱う１課に仕事が変わったばかりだったから
なんとか彼と対等なパートナーになろうとしてがんばった。
彼はそんな僕に親切なアドバイスをくれることなんか、なかった。
それどころか、僕の考えにことごとく反対し、声を荒げさえした。
僕にできるのは、頑固に自分の考えに固執して、努力するだけだった。
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作者名：ありはる
| 作成日時：2015年11月12日 22時
