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617号室の少年

彼には見舞いの友達も、家族すらもいない
難病をもって生まれ、必要であるはずの母さえも少年を捨てた
小学4年生なのに掛け算もできない
それは、勉強をすることができないからじゃない
努力をしないからじゃない
ちょっとした、知恵遅れのせい
彼が1番すきだった院内学級の授業は音楽
音楽なら知恵なんて必要ない
好きならば、やり続けられるのだ

甘えられる相手が生まれた時からそばにいてくれなかったせいか
両親がいないせいか
友達というものを作る機会すら与えることができないせいか
少年は遠慮と作り笑いをたくさん頑張った
人から見捨てられない様に
もう次は、捨てられないぞって
そういっているかのように

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作成日時:2013年6月23日 0時

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