今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:7,343 hit
小|中|大
#1 ページ1
.
.
617号室の少年
彼には見舞いの友達も、家族すらもいない
難病をもって生まれ、必要であるはずの母さえも少年を捨てた
小学4年生なのに掛け算もできない
それは、勉強をすることができないからじゃない
努力をしないからじゃない
ちょっとした、知恵遅れのせい
彼が1番すきだった院内学級の授業は音楽
音楽なら知恵なんて必要ない
好きならば、やり続けられるのだ
甘えられる相手が生まれた時からそばにいてくれなかったせいか
両親がいないせいか
友達というものを作る機会すら与えることができないせいか
少年は遠慮と作り笑いをたくさん頑張った
人から見捨てられない様に
もう次は、捨てられないぞって
そういっているかのように
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2013年6月23日 0時